入院の遅れは、高齢の股関節骨折患者の手術転帰の悪化と関連している:後向き観察研究

大腿骨頸部骨折3.png高齢者の股関節骨折患者の死亡率と合併症率に及ぼす手術遅延の影響が広く研究されている。ただし、ほとんどの研究は、入院前の待ち時間を考慮せずに、患者がすでに入院している場合の手術タイミングにのみ焦点を当てている。そこで、本研究の目的は、手術転帰に及ぼす入院遅延の影響を調査することである。

・本後ろ向き研究では、対象患者の入院のタイミングと入院から手術まで間隔を記録した。交絡を制御するために、他の共変量も収集された。主要評価項目は 1 年死亡率であった。副次評価項目は、1 ヵ月死亡率、3 ヵ月死亡率、ICU 入室および術後肺炎であった。主に多変量ロジスティック回帰を使用して、術後転帰に及ぼす入院タイミングの影響を判定した。追加の生存分析も実施して、手術後 1 年目の入院状態が生存状態に及ぼす影響を評価した。

・受傷後 0 日目、1 日目、2 日目に入院した患者の割合は、それぞれ25.4%、54.7%、66.3% であった。また、12.6% の患者が受傷から 1 週間後に病院を訪れた。入院から手術までの平均期間は 5.2 日(標準偏差 2.8 日)であった。受傷後 1 週間の入院は、1年死亡の危険因子であった(OR 1.762、95%CI 1.026-3.379、P=0.041)

1 週間以上の入院の遅れは、1 年死亡率の増加と有意に関連している。入院後の早期手術を強調する現在のガイドラインの補足として、著者らは、患者が受傷した場合の早期入院も推奨している。

もちろんそうだよね。入院してから手術までの期間ではなくて、受傷から手術までの期間が重要!

【出典】
Admission delay is associated with worse surgical outcomes for elderly hip fracture patients: A retrospective observational study.
World J Emerg Med. 2020;11(1):27-32. doi: 10.5847/wjem.j.1920-8642.2020.01.004.

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