幼児期の手術と麻酔への暴露およびその後の注意欠陥多動性障害用薬物の使用

ADHD.png・いくつかの最近の臨床研究では、幼少期の麻酔への暴露が行動障害のリスク増加と注意欠陥/多動性障害(ADHD)の臨床診断に関連していることがわかっている。保険金請求データの診断は不正確な場合があるが、薬局の保険金請求は薬物使用を反映して非常に正確である。本研究では、手術と麻酔への暴露とその後の ADHD 薬の使用との関連を調べている。

・1999 年から 2010 年までにテキサスとニューヨークのメディケイドに登録した小児の縦断的データを使用した。4 つのよく見られる小児術式(幽門筋切開術、鼡径ヘルニア修復、周産期外の環状包皮切除、および扁桃摘出術および/またはアデノイド切除術)の 1 つに対する年齢 5 歳前の麻酔への単回曝露と持続的 ADHD 薬物使用(最初の ADHD 投薬処方があり、手術後 6 ヵ月から検閲までの間に 2 回以上 30 日以上の処方を満たすと定義される持続的使用として事象定義)との関連性を評価した。暴露された小児(n=42,687)は、年齢 5 歳未満の麻酔曝露のない小児(n=213,435)に対して、社会人口統計学的および臨床的共変量を含むロジスティック回帰で推定される傾向スコア(すなわち、手術を受ける確率)で一致させた。コックス比例ハザードモデルを使用して、暴露後の ADHD 薬物使用のハザード比(HR)を評??価した。非向精神薬は陰性対照として機能し、曝露した小児が単に全体的な薬物使用量が多いかどうかを判断した。

手術と麻酔を 1 回受けた小児は、暴露されていない小児よりも ADHD 薬物を持続的に使用する可能性が 37% 高かった(HR、1.37; 95% 信頼区間[CI]、1.30-1.44)。単回麻酔曝露後のよく見られる非向精神薬の使用の推定 HR は、アモキシシリンで 1.06(95%CI、1.04-1.07)、アジスロマイシンで 1.10(95%CI、1.08-1.12)、ジフェンヒドラミンで 1.08(95%CI、1.05-1.11)であった。比較すると、ADHD 以外の状態を治療するために他の向精神薬を使用するリスクも有意に高く、鎮静剤/抗不安薬の HR は 1.37(95%CI、1.24-1.51)、抗うつ薬は 1.40(95%CI、1.25-1.58)であった、抗精神病薬では 1.31(95%CI、1.20-1.44)、精神安定薬では 1.24(95%CI、1.10-1.40)。

年齢 5 歳未満の小児のよく見られる単回の外科手術で麻酔を受けるメディケイドに登録されている小児は、非曝露の小児よりも ADHD 薬の持続的使用を 37% 多く必要とする可能性が高かった。ADHD 薬の使用の増加は非向精神薬の使用よりも不均衡に高いため、測定されていない交絡因子が ADHD 薬の使用の増加のすべてを説明しているとは限らない。本研究は、メディケイドのデータを評価することにより、特に神経毒性暴露に脆弱な可能性のある小児を評価するものである。

幼少期に手術麻酔に暴露されると、ADHD 薬を持続的に使用する確率が増加していると。

【出典】
Exposure to Surgery and Anesthesia in Early Childhood and Subsequent Use of Attention Deficit Hyperactivity Disorder Medications.
Anesth Analg. 2020 Jan 8. doi: 10.1213/ANE.0000000000004619. [Epub ahead of print]

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