ICU の高齢者におけるせん妄の軽減におけるデキスメデトミジン vsプロポフォール鎮静: 系統的レビューとメタ分析

認知機能.png・ICU ではせん妄がよくみられ、発生率は 70% 以上と報告されている。せん妄に関連する重大な合併用と死亡のため、せん妄のない鎮静剤は ICU 入室した高齢者の転帰を改善すると仮定されている。研究目的は、デキスメデトミジン鎮静がプロポフォール鎮静と比較して高齢者の ICU せん妄の減少と関連しているかどうかを評価し、そのリスクと利益を評価することであった。

・メタ分析による無作為化比較試験およびコホート研究の系統的レビュー。情報源データベースの創始から 2019 年 4 月 8 日までに公開された記事は、Medline、EMBASE、Evidence-based Medicine Reviews、International Pharmaceutical <Abstract>s、Scopus、ClinicalTrials.gov、WHO Trials から取得した。ICU でデキスメデトミジン鎮静とプロポフォールを比較し、評価項目としてせん妄の発生率を報告し、被験者年齢の平均/中央値≧60 歳の研究が含まれた。デキスメデトミジンとプロポフォールの使用を術中に、あるいは全身麻酔の一環で調査した研究は除外した。

デキスメデトミジン鎮静は、プロポフォールと比較した場合、せん妄の発生率が低かった:7 件の研究、n=1249、リスク比 0.70、95% 信頼区間(CI)0.52〜0.95、P=0.02。徐脈(3 件の研究、n=278、リスク比 1.52; 95%CI 0.85〜2.72、P=0.16)と低血圧(6 件の研究、n=867名の患者、リスク比 1.12; 95%CI 0.86〜1.45、P=0.42)の発生率に統計的に有意な差はなかった。デキスメデトミジンの鎮静は、プロポフォールと比較して、入院期間、ICU 在室期間、人工呼吸期間を短縮しなかった。

ICU でプロポフォールと比較して、デキスメデトミジン鎮静は、有害事象の有意な増加を伴うことなく高齢者のせん妄発生率の低下と関連している。せん妄を発症するリスクのある高齢の ICU 患者では、デキスメデトミジンによる鎮静を考慮すべきである。このプロセスの背景にあるメカニズムを解明し説明するために、そして大規模な多施設試験によって今回の知見を確定するために、さらなる研究が必要である。
POINTICU での高齢者のせん妄は、プロポフォール鎮静よりもデキスメデトミジンの方が少ない。
【出典】
Dexmedetomidine versus propofol sedation in reducing delirium among older adults in the ICU
European Journal of Anaesthesiology: February 2020 - Volume 37 - Issue 2 - p 121?131

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