全身麻酔下での気管支ファイバー挿管困難に関連する患者要因:前向き観察研究

気管支ファイバー.png・全身麻酔下で気管支ファイバー(FB)を使用した気管挿管困難に関連する患者特性は、前向きに評価されていない。この観察研究は、FB 挿管困難に関連する人口統計学的および形態学的要因を特定することを目的としている。

・全身麻酔時に気管挿管を受ける 420 人の成人待機手術患者を募集した。患者の特徴は、年齢、性別、体重、身長、肥満指数、ASA-PS、いびきの既往、閉塞性睡眠時無呼吸、Mallampati スコア、上唇咬合テストスコア、頸部周囲径と皮膚厚、頚部最大屈曲を含む伸展角度、歯牙欠損、Cormack&Lehane 分類、挿管時の血液または分泌物の存在、切歯間距離、甲状頤間、胸骨甲状間、胸骨頤間距離を含めて記録した。挿管を完了するのに必要な時間(持続時間)(主要評価項目)と必要とした試行回数は、多変量解析でこれらの患者の特性と関連付けた。

・409/420 人の患者(97%)で初回試行で挿管が成功した。7 人の患者(1.7%)が複数回の試行を必要とした。FB 挿管失敗は、4 人の患者で発生した(1%)。挿管所要時間と、分泌物や血液によって損なわれた視界(P<0.001)、頚部皮膚厚の増加(P<0.001)、気管チューブの直径の増加(定値 5.5 mm FB に対して、P<0.001)との間に相関関係が見つかった。

FB 声門視覚化を損なう分泌物や血液の存在、同じサイズの FB でも直径が大きな気管チューブ、頚部皮下脂肪厚の増大は、全身麻酔下での FB 挿管の所要時間を延長する可能性がある。
POINT分泌物や血液の存在、相対的に太い気管チューブ、頸部周囲径の増大を認める場合、ファイバー挿管が困難である。
【出典】
Patient factors associated with difficult flexible bronchoscopic intubation under general anesthesia: a prospective observational study.
Can J Anaesth. 2020 Jan 17. doi: 10.1007/s12630-020-01568-w. [Epub ahead of print]

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