満期妊婦の体型測定値と硬膜外の深さとの関係の前向き観察調査

妊婦8.png・肥満指数(BMI)高値は脊柱管ブロック困難を予測できるが、脂肪の分布も重要である。主な研究目的は、超音波で測定した硬膜外の深さと相関する体型および脂肪分布測定値を特定することであった。著者らは、中腕および肩甲下の脂肪層の厚さや頸椎の長さなどの測定値は、BMI という体全体の測定値よりも超音波で測定した硬膜外の深と相関性が高いと仮定した。

・脊柱管ブロックを必要とする満期妊娠女性を対象とした前向き施設倫理委員会承認試験である。身長、体重(BMI、kg/m2)、肩甲下、腕の脂肪層の厚さ(デジタルノギス、mm)、脊柱の長さ(C7 から仙骨裂孔、cm)、硬膜外の深さ(超音波、mm)を測定した。4 人の専門家が写真を評価して、坐位と側臥位で予測される脊柱管ブロック困難度を割り当てた(5 点リッカートスケール、1 点=非常に簡単、5 点=非常に困難)。

・131 人の女性が体型測定を完了した。測定された平均(標準偏差) BMI は 30.3(5.4)kg/m2であった。測定されたBMI、肩甲下脂肪層、中腕脂肪層の厚さは、硬膜外腔までの超音波の深さと有意に相関していた(それぞれ、R-square 0.733、0.626、0.633、p<0.0001)が、脊柱長は相関していなかった。専門家は、坐位と側臥位での予想されるブロック困難度の評価について一致度が高かった(クロンバッハのα>0.7)が、予想されるブロック困難度は坐位(R-square=-0.015、p=0.87)と側臥位(R-square=-0.087、p=0.33)で、超音波で測定した硬膜外の深さと相関していなかった。

体型および脂肪分布の測定値は、超音波測定した硬膜外腔までの深さの増加を予測するのに、BMIの測定値と大して変わらなかった。

BMI は同じでも、硬膜外までの深さがずいぶん異なることがある。結局は、局所的な脂肪層の厚さは、BMI と大差ないと。

【出典】
Prospective observational investigation of body habitus measurements and relationship to epidural depth in term pregnant women.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Dec 31. doi: 10.1111/aas.13544. [Epub ahead of print]

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