アデノイド扁桃摘出術を受ける小児の術後呼吸器合併症の予測因子

アデノイド.png・閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、一般にアデノイド扁桃摘出(AT)で治療され、周術期呼吸有害事象(PRAE)のリスクをもたらす。著者らは、AT を受ける小児の PRAE の臨床的および睡眠ポリグラフの予測因子を同時に特定することを目指した。

・2010 年 1 月から 2016 年 12 月までに入院中にあらかじめ睡眠ポリグラフ検査を受けた、三次医療小児病院で AT を受ける小児の後ろ向き研究である。PRAE には、酸素、下顎拳上、気道陽圧、人工呼吸が必要なものが含まれた。PRAE と術前併存疾患または睡眠ポリグラフ検査の結果との関係を、単変量ロジスティック回帰で調べた。P<0.1 の変数と年齢は、後方段階的多変数ロジスティック回帰に含まれた。予測性能(曲線下面積、AUC)は、ブートストラップリサンプリングで検証された。

・分析には、年齢の中央値 6.1 歳の 374 人の小児が含まれた。286 人(76.5%)に 1 つ以上の併存疾患があった。344 人(92.0%)は睡眠呼吸障害がありた。232 人(62.0%)は中等度から重度; 66 人(17.6%)に1以上の PRAE があった。PRAE は、頭蓋顔面、遺伝的、心臓、気道の異常、または神経学的な状態、術前睡眠ポリグラフ検査で AHI(無呼吸低呼吸指数)≧5 回/時間、および酸素飽和度最低値<80% の小児の方が頻繁であった。予測モデリングにより、心臓の併存疾患(オッズ比[OR]2.09[1.11、3.89])、気道異常(OR 3.19[1.33、7.49])、若年(OR 3歳未満:4.10(1.79、9.26; 3〜6 歳:2.21[1.18、4.15])は PRAE と関連していた(AUC 0.74;修正 AUC 0.68)。

併存疾患と睡眠ポリグラフ測定値を同時に評価する予測モデリングにより、心疾患、気道異常、若年が PRAE の独立予測因子として特定された。これらの調査結果は、医学的に複雑な集団では、PRAE を予測する上で、 PSG 指標よりも内科的併存疾患と年齢がより重要な要因であることを示唆している。

小児の術後呼吸器合併症の予測には、睡眠ポリグラフ検査だけでなく、併存疾患と年齢が重要であると。

【出典】
Predictors of postoperative respiratory complications in children undergoing adenotonsillectomy.
J Clin Sleep Med. 2020 Jan 15;16(1):41-48. doi: 10.5664/jcsm.8118. Epub 2019 Nov 27.

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