睡眠障害のある乳房手術の女性におけるセボフルランの覚醒最小肺胞濃度(MACawake)の増加

睡眠7.png・睡眠障害は、診療所でよく遭遇する。睡眠不足がラットの全身麻酔の有効性を変化させる可能性があることを示すエビデンスがある。しかし、この現象は人間では調査されていない。本研究の目的は、睡眠障害患者で、セボフルランの催眠効力が、正常な睡眠習慣の患者と異なるかどうかを調査することであった。

・待機的乳房手術を予定している 44 人の患者を募集し、最終的に 38 人の患者を分析した。これには、正常な睡眠習慣のある 19 人の被験者と睡眠障害を有する 19 人の被験者が含まれた。Dixon の上下法にしたがって、患者は 1.0 Vol% から始まる規定濃度でセボフルランを投与された。定常状態持続後、覚醒を確認するための口頭指示が実施された。口頭指示に対する陰性または陽性反応に基づいて、次の患者のセボフルランの濃度をそれに応じて 0.2 vol% ずつ減少または増加させた。血漿オレキシン-A も観察前に測定された。

セボフルランの MACawake は、睡眠障害群で 0.80%[95%信頼区間(CI)、0.683-0.926%]であったのに対し、対照群では0 .60%[95%CI、0.493-0.689%]であった。群間の相対的な効力中央値は 0.750(95%CI、0.236-0.969)であった。睡眠障害の患者は、対照群よりも有意に高いオレキシン-A 値(72.17±±18.24対36.16±±14.18 pg/mL)を示した。オレキシン-A 値と覚醒確率との間に有意な正の関係が検出された(OR=1.081、95%CI:1.020-1.146、P=0.008)。

セボフルランの MACawake は、睡眠習慣が正常な女性と比較して、睡眠障害のある乳房手術の初老女性の方が高い。麻酔薬必要量の増加は、オレキシン-A 値の変化に関連している可能性がある。これらの知見は、睡眠が、麻酔薬への感受性の変化や術後合併症を含めて、臨床麻酔に潜在的な影響を与える可能性があることを示唆している。この仮説を確認するには、さらなる研究が必要である。

睡眠障害のある患者では、麻酔が効きにくいというのは確かにあるだろう。

【出典】
Increased minimum alveolar concentration-awake of Sevoflurane in women of breast surgery with sleep disorders.
BMC Anesthesiol. 2020 Jan 20;20(1):17. doi: 10.1186/s12871-020-0931-3.

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