小児の人工呼吸器関連肺炎率に及ぼす気管切開の効果

小児気管切開.png・小児の気管切開と人工呼吸器関連肺炎(VAP)の関係に関するデータは非常に限られている。気管切開が小児の VAP 率に及ぼす影響を評価することを計画した。

・著者らは、彼らの病院の小児集中治療室(PICU)で経過追跡中に気管切開を受けた患者を評価した。少なくとも 1 回 VAP と診断され、気管切開の前後に少なくとも 30 日間人工呼吸(MV)が行われた患者を、本研究に含めた。患者の背景にある診断と VAP 診断の回数、気管切開の前後の VAP 率(VAP 回数x1000/MV 日数)を記録した。ロジスティック回帰分析を使用して、気管切開前後の VAP 率を比較した。

・著者らの研究には、28 人(59.6%)の少女と 19 人(40.4%)の少年を含む合計 47 人の患者が含まれた。気管切開前の MV 期間は 74.9±48.9(31-295)日であり、気管切開後は 103.3±102.8(30-586)日であった。気管切開前の VAP 回数は 0.9±1.2(0-8)で、気管切開後は 0.6±0.6(0-3)であった。気管切開前の VAP 率は 5.9±6.3(0-26.5)で、気管切開後の VAP 率は 3.2±3.8(0-11.4)であった。気管切開後の人工呼吸器関連肺炎の発生率は低かった(OR:0.91,95%CI:0.826-0.981、p=0.017)。

気管切開は、長期の人工呼吸補助を受ける小児の VAP 率を低下させた。

やはり気管切開は、必要時は早期に行った方が良好な気道管理ができるということだろう。

【出典】
The effect of tracheotomy on ventilator-associated pneumonia rate in children
International Journal of Pediatric Otorhinolaryngology Available online 21 January 2020, 109898

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