小児患者の術後悪心嘔吐の予防における静脈内リドカインの有効性:系統的レビューとメタ分析

嘔吐5.png・全身麻酔を受ける成人において、リドカインの静脈内投与は、術後悪心嘔吐(PONV)の発生率を低下させることが示されている。ただし、小児患者におけるリドカインの抗術後嘔吐(POV)効果は不明である。 POV/PONV の予防に及ぼすリドカインの静脈内投与の効果を評価するために、系統的レビューと試験連続解析によるメタ分析を実施した。

・研究登録サイトを含む 6 つのデータベースを検索した。リドカイン静注後の POV/PONV の発生率を対照群と比較した無作為化臨床試験が含まれた。主要評価項目は、全身麻酔後 24 時間以内の POV の発生率であった。POV の発生率は、変量効果モデルを使用して 95% 信頼区間とリスク比として組み合わされた。I2 を使用して不均一性を評価した。Cochrane方法論を使用して試験の品質を評価し、GRADE を使用してエビデンスの質を評価した。有害事象も評価した。

・849 人の患者を対象とした 6 件の試験が含まれ、そのうち 433 人がリドカインの静脈内投与を受けた。3 件の試験で POV の発生率が評価され、3 件の試験で PONV の発生率が評価された。麻酔後 24 時間以内の POV の全体的な発生率は、リドカイン群で 45.9%、対照群で 63.4% であった(リスク比、0.73; 95%信頼区間、0.53-1.00; I2=32%; p=0.05)。麻酔後 24 時間以内の PONV の発生率は、リドカイン群で 3.73%、対照群で 4.87% であった(RR、0.76、95%CI、0.36-1.59、I2=0%、p=0.47)。エビデンスの質は、研究デザイン、不均一性、不正確さ、出版バイアスの可能性のために「非常に低い」に格下げされた

・著者らのメタ分析は、リドカインの静脈内注入が POV の発生率を低下させる可能性があることを示唆しているが、エビデンスの質は「非常に低かった」。バイアスのリスクが低いさらなる試験が必要である。

成人で、リドカイン静脈内投与が PONV 発生率を低下させるのなら、小児でもそうあっていいよな。

【出典】
Effectiveness of intravenous lidocaine in preventing postoperative nausea and vomiting in pediatric patients: A systematic review and meta-analysis.
PLoS One. 2020 Jan 28;15(1):e0227904. doi: 10.1371/journal.pone.0227904. eCollection 2020.

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