声門上気道器具による全身麻酔後の咽喉痛に対する術前ガム咀嚼の効果:無作為化対照試験

ガム.png・術後咽頭痛(POST)は、声門上気道(SGA)器具による全身麻酔後も珍しくない。いくつかの薬理学的および非薬理学的手段が POST を減らす可能性があると報告されたが、制限事項や成功率がいろいろであるため、POST を軽減するためのより簡単で効果的な方法を見いだす必要がある

・本前向き観察者盲式無作為化比較試験では、SLIPA で 60 分未満の全身麻酔が必要な 140 人の患者を登録した。彼らは無作為にガム(G 群、n=70)と対照(C 群、n=70)群に分けられた。全身麻酔導入 5〜10 分前に、G 群の患者はガムを 2 分間噛んだ。C 群は、追加治療なしで 2 回飲み込むように求められた。標準的な麻酔プロトコルに従った。咽頭痛の発生率と重症度は、術後 24 時間まで評価された。主要評価項目は、術後 24 時間以内の数値評価尺度(NRS)スコアが 3 を超える POST の発生率であり、副次評価項目には、術後 2、6、24 時間の POST(NRS)スコアが含まれた。

手術後 24 時間以内の中程度/重度の POST(NRS>3)の発生率は、C 群(40.6%、28/69)よりも G 群(10.1%、7/69)の方が有意に低かった(オッズ比 0.386、95%信頼区間[CI]、0.153-0.976、P=0.044)。G 群の麻酔後 2、6、24 時間でのスコアの中央値(四分位範囲[範囲])は、同時間の対照群のスコアよりも低かった(2 時間:0[0-3 {0-4}] vs 3[0-3 {0-6}]、P=0.048、6 時間:0[0-3 {0-6}] vs 2[0-4 {0-6}]、P=0.048、24 時間:0[0-1 {0-7}] vs 0[0-2 {0-6}];P=0.011)。G 群には 14 人の患者(20.3%、14/69)がいて、SGA デバイスに血液汚染みがあり、C 群の人数(37.7%、26/69)よりも有意に少なかった(P=0.024)。血液汚染のある SGA 器具の患者では、スコアが 3 を超える POST 発生率は、C 群(73.1%、19/26)よりも G 群(14.3%、2/14)で有意に低かった(P<0.001)のに対して、SGA 器具に血液汚染のなかった患者では、スコアが 3 を超える POST の発生率は群間に有意差はなかった(G 群:9.1%、5/55 ;C 群:20.9%、9/43、P=0.145)。

術前のガム咀嚼は、特に咽頭粘膜損傷患者において、子宮鏡手術に際して SGA 器具による POST を効果的に減少させる。

ガム咀嚼が唾液分泌を促進して、SGA のスムーズな留置を可能とする結果、術後の咽喉疼痛が減少するのだろう。

【出典】
Effects of Preoperative Gum Chewing on Sore Throat After General Anesthesia With a Supraglottic Airway Device: A Randomized Controlled Trial.
Anesth Analg. 2020 Jan 23. doi: 10.1213/ANE.0000000000004664. [Epub ahead of print]

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