動脈瘤性くも膜下出血のベータ遮断薬:系統的レビューとメタ分析

脳動脈瘤.png・動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)後の交感神経系の活性化は、合併症と予後不良に関連している。この系統的レビューとメタ分析では、aSAH 後の転帰に及ぼすベータ遮断薬の影響を調査する。

・レビューは PROSPERO に登録された(CRD42019111784)。 MEDLINE、EMBASE、Cochrane Library、公開された会議議事録、要約の系統的文献検索を実行した。適格な研究には、2018 年 10 月までの無作為化比較試験と観察研究の両方が含まれ、aSAH において以下の転帰に及ぼすベータ遮断薬療法の効果を報告しているものとした:死亡率、血管痙攣、遅発性脳虚血、梗塞または脳卒中、心機能障害、機能的転帰。外傷性 SAH を含む研究は除外された。引用がレビューされ、データは標準化した形式を使用して 2 人の研究者によって別々に抽出された。

・著者らは、分析のために選択された 6702 人の患者を含む 16 件の研究(4 件は無作為化比較試験)を伴う 819 件の記録を特定した。 aSAH の前または後のベータ遮断薬への曝露は、未調整死亡率の有意な減少と関連していた(RR 0.63、95%CI 0.42-0.93、p=0.02)。未調整死亡率の有意な減少は、発症後ベータ遮断薬の前向き試験でも見られた(RR 0.51、95%CI 0.28-0.93、p=0.03)。調査した他の転帰では、統計的に有意な差は見られなかった。

aSAH の成人患者では、ベータ遮断薬療法は死亡率の改善に関連している。一般に、研究は質が低く、臨床的に相当な不均一性がある。この知見を検証するには、患者中心の転帰を伴う前向き大規模介入試験が必要である。

もともと動脈瘤性くも膜下出血が交感神経過活動の結果として起こるから、β遮断薬の使用は転帰を改善するだろう。

【出典】
Beta-Blockade in Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage: a Systematic Review and Meta-Analysis.
Neurocrit Care. 2020 Jan 28. doi: 10.1007/s12028-020-00915-5. [Epub ahead of print]

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