α2-アドレナリン受容体作動薬は、内因性カンナビノイド系を介して末梢抗侵害受容を誘導する

内因性カンナビノイド.png・キシラジンは、獣医学および動物実験で広く使用されている α2 アドレナリン受容体作動薬であり、全身麻酔をかけることなく鎮痛、鎮静、筋弛緩をもたらす。キシラジンによって誘導される末梢抗侵害受容に関与するメカニズムの知識の欠如、アドレナリン作動性と内因性カンナビノイドシステム間の潜在的な相互作用を考慮して、本研究ではキシラジンのメカニズムにおける後者のシステムの役割を調査した。

・プロスタグランジン E2 の足底内注射によって痛覚過敏が誘発されたラットの足の圧力テストを行った。

・キシラジンを足底内注射(25、50、100μg)で投与すると、プロスタグランジン E2(2μg)誘発痛覚過敏に対して末梢抗侵害受容効果が誘発された。この効果は、選択的 CB1 カンナビノイド拮抗薬 AM251(20、40、80μg)による治療によってブロックされたが、選択的 CB2カンナビノイド拮抗薬 AM630(100μg)によってはブロックされなかった。アナンダミド再取り込み阻害剤 VDM11(2.5μg)は、最大用量以下のキシラジン(25μg)の末梢抗侵害受容効果を強化し、内因性カンナビノイド酵素加水分解の阻害剤である MAFP(0.5μg)は、この同じ効果の傾向を示した。さらに、液体クロマトグラフィー質量分析により、キシラジン(100μg)処理が PGE2 で処理されたラットの足のアナンダミド値の増加と関連していることが示された。

・本結果は、α2 アドレナリン受容体作動薬であるキシラジンの末梢抗侵害受容効果が、アナンダミド放出とその後の CB1 カンナビノイド受容体活性化に起因する可能性が高いというエビデンスを提供する。

α2 受容体作用薬の鎮痛・鎮静作用のメカニズムが明らかになりつつある。

【出典】
α2-Adrenoceptor agonist induces peripheral antinociception via the endocannabinoid system.
Pharmacol Rep. 2020 Feb;72(1):96-103. doi: 10.1007/s43440-019-00053-6. Epub 2020 Jan 10.

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