全身麻酔下での術前検査所見による術後肺炎の危険因子

口腔ケア.png・本研究は、呼吸機能検査の結果と口腔状態に応じて、全身麻酔下での手術後術後合併症に関連する危険因子を調査するために実施された。

・九州大学医学部付属病院で全身麻酔下で手術を受けた 471 人の患者の術前検査データを収集した。全患者で、呼吸機能検査、口腔検査、周術期口腔管理が行われた。術後合併症の発生率と危険因子を調査した。術後合併症の危険因子を調査するために、分類および回帰ツリー分析が実施された。

・471 人の患者のうち、11 人が術後肺炎を発症し、10 人が術後呼吸器症状を発症し、10 人が術後発熱を発症した。肺炎の最も重要な危険因子は無歯顎であった。年齢、ブリンクマン指数、頭頸部手術も肺炎の重要な危険因子として明らかになった。O'Leary プラークコントロールレコード(最初の訪問)は、術後呼吸器症状の重要な危険因子であった。術後発熱に関しては、Hugh-Jones 分類>1 が最も重要な危険因子であった。無歯顎症と ブリンクマン指数>642.5 の場合も危険因子であることが判明した。

呼吸機能検査に加えて、口腔検査は術後合併症の予測にとって重要である可能性がある。さらに、口腔衛生の改善は、術後の呼吸器合併症の予防に効果的である可能性がある。

術前の口腔ケアに対しても診療報酬が加算されるようになっているのは、こうした理由があるからなのだろう。

【出典】
Risk factors for postoperative pneumonia according to examination findings before surgery under general anesthesia.
Clin Oral Investig. 2020 Feb 7. doi: 10.1007/s00784-020-03230-7. [Epub ahead of print]

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