高齢癌患者の術後認知機能障害に対するセボフルラン麻酔とプロポフォール麻酔の影響:二重盲式??無作為化対照試験

脳の機能.png・セボフルランで麻酔した手術患者の臨床転帰およびセボフルランと術後認知機能障害(POCD)との関連性に関する研究は乏しい。高齢の癌患者において、セボフルランベースの麻酔が POCD の発生率を増加させ、プロポフォールベースの麻酔と比較して予後を悪化させるかどうかを評価した。

・この単施設の前向き二重盲式無作為化比較試験には、手術中にセボフルランベース(S 群)またはプロポフォールベース(P 群)の麻酔を受けた腫瘍切除を受けた年齢 65〜86 歳の 234 人の患者が含まれた。一連の神経心理学的検査を実施して、手術前と術後 7 日、3 ヵ 月目に認知機能を評価し、結果を健常対照の結果と比較した。

術後 7 日目に、手術中にセボフルランベースまたはプロポフォールベースの麻酔を受けた患者間で POCD の発生率に有意差はなかった:S 群は 29.1%(32/110) vs P 群は 27.3%(30/110)、P=0.764。3 ヵ月時点で、S 群は 11.3%(12/106)であったのに対し、P 群は 9.2%(10/109)、P=0.604 であった。手術後の最初 2 日間、QoR-40グローバルスコアは、P 群と比較して S 群の方が有意に低かった[POD 1:P=0.004; POD 2:P=0.001]。S 群と P 群との間で、院内の術後合併症、術後入院期間、30 日間と術後 3 ヶ月の全死因死亡、術後 3 ヶ月時点での患者の QOL に有意差はなかった。。

セボフルランベースの麻酔は、術後 7 日または 3 ヶ月でプロポフォールベースの麻酔と比較して POCD の発生率を増加させなかったか、術後の短期的予後に影響を与えなかった。
POINTセボフルランとプロポフォールで、術後認知機能障害の発生率に差はない。

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