■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/02/21

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) PTA (2) MDF (3) BBB (4) DIC (5) RR

[解答]
(1)plasma thromboplastin antecedent:血漿トロンボプラスチン前駆物質
(2)myocardial depressant factor:心筋抑制因子
(3)bundle branch block:脚ブロック
(4)disseminated intravascular coagulation:播種性血管内凝固/汎発性血管内凝固
(5)recovery room:回復室/リカバリ室



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(呼吸) 気管内挿管について正しいのはどれか。

ア: 頭部はできるだけ低くした方が操作は容易である。

イ: 喉頭展開のとき喉頭蓋が目印となる。

ウ: 乳児の喉頭部では輪状軟骨の部分は声門裂より狭い。

エ: 挿管前にアノキシアがあると徐脈、血圧下降が起こる。

オ: 気管内チューブが深すぎると左気管支に入りやすい。


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[解説] 患者の頭を持ち上げて後屈させるsniffing positionは気管挿管を容易にする。
ア:× sniffing positionを行うことで気道が直線化し、挿管が容易になる。
イ:○ 喉頭鏡は喉頭蓋を目印に、喉頭蓋を引っかけないように挿管する。
ウ:○ 乳児:輪状軟骨<声門裂、成人:輪状軟骨>声門裂。
エ:○ アノキシア(無酸素血症)により副交感神経優位となる。
オ:× 気管支分枝角は、右のほうが直線に近く、チューブは右に入りやすい。



[正解] (イ)、(ウ)、(エ) [出典] 医師国家試験 66B60



【問題3】(心臓・血管) 人工心肺について正しいのはどれか?

ア:低体温では心収縮力が低下する。

イ:低体温では血小板機能異常が起こる。

ウ:人工心肺中は、ヘパリンを使用するため凝固カスケードは静止状態である。

エ:体温が1度低下するごとに酸素需要量は3%低下する。

オ:心筋保護液は代謝基質を含んだ高カリウム溶液である。


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[解説] ア:○:低体温では心収縮力が低下する。その他、凝固能の低下、血小板機能異常、イオン化カルシウム濃度の低下などが起こる。
イ:○:低体温では血小板機能異常が起こる。
ウ:×:人工心肺中は、ヘパリンを使用するため血液凝固自体は起こらないものの、凝固カスケードが開始される。
エ:×:体温が1度低下するごとに酸素需要量は9%低下する。
オ:○:心筋保護液は代謝基質を含んだ高カリウム溶液であり、冠動脈を灌流し、拡張期の電気的機械的解離を誘発する。心筋の酸素およびエネルギー必要量を細胞の維持に必要な最小限の量にまで劇的に減らすことができる。心筋のエネルギー消費の内訳は基礎代謝20%、電気的刺激伝導1%、容量仕事15〜20%、圧仕事60〜65%で、後2者は心停止によりゼロにできる。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p497-502


■ これって常識? ■
多発性骨髄腫のMP療法のMはmelphalan(アルケラン),Pはprednisolone(プレドニン)

1)MP療法は,多発性骨髄腫の基本的な化学療法であり,少量持続,大量間欠療法がある.
2)多発性骨髄腫に対して,cyclophosphamide(エンドキサン),doxorubicin hydrochloride(アドリアシン),vincristine sulfate(ビンクリスチン)なども使用され,難治・再発例には,VAD(ビンクリスチン,アドリアシン,デキサメタゾン)療法が施行される.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜血液編

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