低用量フルルビプロフェンアキセチルは術後の急性腎障害の割合を減少させる:9915 症例の後ろ向き的臨床データ分析

急性腎障害2.png・フルルビプロフェンアキセチル(FA)は周術期の疼痛を和らげるために一般的に処方される薬剤であるが、FA と術後急性腎障害(AKI)の関係は不明のままである。本研究は、術後の AKI に及ぼす周術期 FA の異なる用量の効果を評価することを試みた。

・合計 9915 人の患者が本後ろ向き研究に登録された。非使用患者、低用量(50〜100 mg)、中用量(100〜250 mg)、大用量(≧250 mg)の FA を使用した場合の術後 AKI の臨床的特徴と有病率をそれぞれ分析した。術後 AKI に及ぼす異なる用量の FA の影響を、単変量および多変量ロジスティック回帰分析を使用して分析した。

術後 AKI の有病率は、被験者全体で 6.7%、FA を使用した 2446 例で 5.1% であった。低用量群の AKI の発生率は、非使用群のそれよりも有意に低かった(4.5% vs 7.2%、P<0.001)が、大用量群の AKI の発生率は、非使用群のそれよりも有意に高かった(18.8% vs 7.2%、P<0.001)。ただし、FA を使用していない患者と中用量の FA を使用している被験者との間には有意差はなかった(7.2% vs 5.6%、p=0.355)。多変量ロジスティック回帰分析により、低用量 FA は術後 AKI の保護因子であり(OR=0.75、p=0.0188)、大用量 FA は術後 AKI の危険因子であることが示された(OR=4.8、p<0.0001)。

術後 AKI に及ぼす FA の影響は用量依存的であり、低用量 FA(50-100μmg)を周術期に使用すると、術後 AKI の発生率が効果的に低下する可能性がある。

何事も、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と。

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