麻酔の種類と初回片側膝関節全置換術における輸血のリスクとの関連:シンガポールでのコホート研究に基づく二次分析

輸血.png・本研究では、人工膝関節置換術(TKA)を受ける患者で、他の共変量を調整後、輸血イベントのリスクに麻酔の種類が独立して関連しているかどうかを評価した。

・これは、シンガポールで初回片側 TKA を受けた患者の後ろ向きコホート研究の二次分析であった。独立変数は麻酔の種類であり、従属変数は輸血イベントであった。麻酔または輸血イベントの選択に影響する可能性のある変数を調整して、多変数ロジスティック回帰分析を実行した。追加分析では、階層化多変量ロジスティック回帰モデルを使用して、サブ群分析によりこの関連付けを調べた。

・初回片側 TKA を受けた 2,366 人の患者のうち、120 人(5.1%)が輸血を受けた。1,560 人の区域麻酔(RA)患者のうち 64人(4.1%)が輸血を受けたのに対し、全身麻酔患者では 806人のうち 56 人(6.9%、p=0.003)であった。年齢、性別、術前ヘモグロビン、その他の変数で調整後、RA を受けた患者は、GA を受けた患者と比較して、輸血のリスクが低下した(オッズ比[OR]:0.53、95%信頼区間[CI]:0.35-0.81)。このリスクは、男性(OR:0.20、95%CI:0.07-0.59)、手術時間が 90 分以上の被検者(OR:0.39、95%CI:0.19-0.78)ではさらにリスクが低下した。

・著者らの結果は、RA 下に管理された初回片側 TKA を受けた患者は、特に男性と手術時間が 90 分以上のい被検者で、GA を受けた患者と比較して輸血のリスクが有意に低下したことを示した。

硬膜外を含む区域麻酔下での手術では、全身麻酔に比べて血圧が低く維持されるため、全身麻酔に比べて術中出血量が少なくなり、その結果として輸血頻度が低下する。

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