初回股関節全置換術後の術後尿路感染症に及ぼす膀胱カテーテル法の効果

導尿.png・膀胱カテーテルは股関節全置換術(THA)後の潜在的な感染源である。そこで、本研究の目標は、THA 患者で、間欠的カテーテル挿入が 留置カテーテル挿入と比較して、術後尿路感染症(UTI)のリスクを低下させるかどうかを調査することであった。

・大規模医療システム内の 15 病院で THA を受けた患者は、2017 年から 2019 年まで前向きに収集され、カテーテル法に基づいて分類した:留置カテーテルのみ、間欠的カテーテルのみ、間欠的カテーテルと留置カテーテルの両方。患者の人口統計、内科的併存疾患、麻酔の種類、術後 UTI が評価された。対応のないスチューデント t 検定を使用して、カテーテル挿入群の単変量解析を実行した。交絡変数を調整しながら、複数の線形回帰モデルを使用して異なる群を比較した。

・合計 7306 人の THA 患者で、カテーテルなし 5513 人(75%)、留置カテーテルのみ 1181 人(16%)、間欠的カテーテルのみ 285 人(3.9%)、留置と間欠的カテーテル挿入 327(4.5%)が記録された。合計 580 人の患者が術後 UTI をきたした。膀胱カテーテル法は、単変量解析で術後 UTI のリスクを増加させた(P<0.001)。多重線形回帰モデルは、留置カテーテルのみ(OR:2.178、P<0.001)、間欠的カテーテル挿入(OR:1.975、P=0.003)、留置と間欠的カテーテル挿入(OR:2.372、P=0.002)は、カテーテルなしと比較して UTI をきたす可能性が高い。

・本研究は、先行する間欠的カテーテル法の有無にかかわらず、留置カテーテル法で治療された患者が UTI をきたす可能性が有意に高いことを見い出した。したがって、UTI のリスクを減らすために、術後尿閉をきたす THA 患者は、間欠的カテーテル挿入で治療するべきである。

THA 後に、導尿カテーテルは留置するよりも、間欠的挿入の方が尿路感染症をきたす可能性が低いと。

【出典】
The Effect of Bladder Catheterization Technique on Postoperative Urinary Tract Infections After Primary Total Hip Arthroplasty.
J Arthroplasty. 2020 Jan 23. pii: S0883-5403(20)30076-0. doi: 10.1016/j.arth.2020.01.039. [Epub ahead of print]

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