パーキンソン病患者にっとての脊椎麻酔 vs 全身麻酔

パーキンソン病.png・麻酔科医は、パーキンソン病(PD)では、全身麻酔(GA)を使用することを好む。しかし、GA は術中の神経症状を隠し、術後に悪化させることがある。さらに、GA で使用される麻酔薬は、PD 管理に使用される薬物と明確な相互作用がある。一方、脊椎麻酔(SA)で使用される薬物は、PD 患者にとってより安全である可能性がある。本研究の目的は、股関節骨折修復を受けた PD 患者で SA および GA の効果を評価することである。

・後ろ向き的に、股関節骨折により入院した PD 患者を特定した。以下の情報が得られた:人口統計、患者の術前評価情報、麻酔の種類、骨折の種類と整形外科的術式。さらに、術中と術後合併症が分析された。患者は、受けた麻酔の種類に基づいて分割され、比較された。

・股関節骨折手術を受けた PD 患者 10 人(男性が 8 人)が本研究に含まれた。6 人の患者が SA を受け、4 人の患者が GA を受けた。平均年齢は 73.2 歳であった。術前評価は、全患者にとって有意なものはなかった。術後、入院期間内に、GA を受けた 4 人の患者のうち 3 人が合併症(2 例の無気肺と尿路感染症)を発症し、SA 群で合併症を発症した患者はいなかった。1 ヶ月以内の術後外来合併症には、GA 群の 4 例中 3 例と SA 群の 1 例のみが含まれた。平均入院期間は、GA を受けた患者では 9 日、SA を受けた患者では 5.8 日であった。

・本研究では、SA の周術期合併症が少ないことが報告された。したがって、さらなる調査と、さまざまな麻酔法や薬物を評価する無作為化比較試験が必要である。

パーキンソン病患者では、麻酔法を十分に検討した方が良さそうだ。

【出典】
Spinal versus General Anesthesia for Patients with Parkinson's Disease.
Int J Gen Med. 2020 Jan 30;13:9-15. doi: 10.2147/IJGM.S232770. eCollection 2020.

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