セボフルランを使用したエントロピーガイド下全身麻酔に及ぼす硬膜外鎮痛の影響の定量化-無作為化対照試験

脳波4.png・吸入麻酔剤の最小肺胞濃度(MAC)は、全身麻酔の適切なレベルを維持するための吸入剤必要量を示す。エントロピーを使用して麻酔深度を調節することによって、麻酔維持の精度を、さらに高くできる可能性がある。区域麻酔とそれに伴う求心路遮断により、全身麻酔の必要性が減少する。満足のいく麻酔深度を達成するために、エントロピーガイド下のセボフルランベースの全身麻酔法へのj区域麻酔追加の効果を定量化するために、無作為化二重盲式試験を実施した。

・待機的開腹手術に登録された 40 人の患者を 2 群に無作為化した。全患者が硬膜外へのボーラス投与を受け、その後持続注入が行われた。GE 群(全身麻酔+硬膜外ブピバカイン)は、硬膜外に 0.25% ブピバカインを投与され、GS 群は硬膜外に生食を投与された。両群は、エントロピーモニタリング下に、麻薬、筋弛緩薬、セボフルラン麻酔を受けた。状態エントロピー(SE)は、終末呼気セボフルラン濃度(ETsevo)を調節することにより 40〜60 に維持された。心拍数、血圧、SpO2、呼気終末二酸化炭素(ETCO2)、セボフルラン濃度が記録された。

・両群は、麻酔維持中の心拍数と平均血圧が同様であった。GE 群のエントロピーを 40〜60 に維持するのに必要な最小 ETSevo は、0.53% であったのに対して、硬膜外生食群 GS では 0.95% であった(P<0.001)。適切な麻酔深度を維持するための呼気終末セボフルラン必要量は、GE 群で 44.2% 低下した。

エントロピーガイド下全身麻酔に区域ブロックを併用した場合、揮発性麻酔薬は低濃度しか必要ない。

硬膜外を併用した方が揮発麻酔薬は少ない濃度で済むというのは、当たり前のことのようであるが、エントロピーで実証、定量化できたということかな。

【出典】
Quantifying influence of epidural analgesia on entropy guided general anaesthesia using sevoflurane - A randomised controlled trial.
Indian J Anaesth. 2020 Feb;64(2):131-137. doi: 10.4103/ija.IJA_697_19. Epub 2020 Feb 4.

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