中心静脈圧の上昇は、重症患者の死亡率と急性腎障害の増加に関連している:メタ分析

・2019 年 6 月まで PubMed と Embase を検索して、集中治療室に入室した重症患者の CVP と死亡率および/または AKI の関連性を調査した研究を特定した。変量効果モデルを使用してサマリーオッズ比(OR)と 95%CI を計算した。
・広範囲の重症疾患患者(主に敗血症)を対象とした 15 件のコホート研究が含まれた。二分スケールでは、CVP の上昇は死亡(3 件の研究; 969 人の参加者; OR、1.65; 95%CI、1.19-2.29)および AKI(2 件の研究; 689 人の参加者; OR、2.09; 95%CI、1.39-3.14)リスクの増加と関連していた。連続的スケールでは、CVP が高いほど死亡(5 件の研究; 7837 人の参加者; OR、1.10; 95%CI、1.03-1.17)および AKI(6 件の研究; 5446 人の参加者; OR、1.14; 95%CI、1.06-1.23)リスクが高くなる。さらに、CVP が 1mmHg 増加ごとに、AKI のオッズが 6% ずつ増加した(4 件の研究; 5150 人の参加者; OR、1.06; 95%CI、1.01-1.12)。敗血症患者に限定したさらなる分析は、一貫した結果を示した。
・集中治療室に入室した重症患者で、CVP の上昇は、死亡率と AKI のリスク増加と関連している。
POINTきれいな結果だな。重症患者で CVP が高いのは予後不良。
【出典】
Elevated central venous pressure is associated with increased mortality and acute kidney injury in critically ill patients: a meta-analysis.
Crit Care. 2020 Mar 5;24(1):80. doi: 10.1186/s13054-020-2770-5.
Elevated central venous pressure is associated with increased mortality and acute kidney injury in critically ill patients: a meta-analysis.
Crit Care. 2020 Mar 5;24(1):80. doi: 10.1186/s13054-020-2770-5.
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