冠動脈バイパス移植を受ける患者の死亡率と臨床転帰に及ぼす揮発性麻酔薬の影響:無作為化臨床試験のメタ分析

CABG.png・揮発性麻酔薬の術中使用が冠動脈バイパス術(CABG)を受ける患者の術後臨床転帰にプラスの効果をもたらすかどうかは不明のままである。そこで、CABG を受ける患者で揮発性麻酔の長期的および短期的死亡率と臨床転帰、全身静脈麻酔(TIVA)のそれと比較して体系的に分析することを目的とした。

・著者らは、CABG を受ける患者で揮発性麻酔薬の術中使用に関連した無作為化臨床試験(RCT)について、MEDLINE、Embase、CENTRAL データベースを創始から 2019 年 10 月まで検索した。

・36 件の適格な RCT と 10,308 人の患者をプールして分析し、CABG 中の揮発性麻酔と TIVA の使用で長期的および短期的死亡率に有意差がないことが分かった。30 日死亡率は、揮発性群(39/2,824、1.4%) vs TIVA 群(35/2,786、1.3%)、RR=1.11、95%CI[0.70、1.74]、効果の P=0.66、I2=0%、中程度の確実性のエビデンス。 1 年死亡率は、揮発性群(77/2,749、2.8%) vs TIVA 群(78/2,731、2.9%)、RR=0.98、95%CI[0.72、1.34]、効果の P=0.90、I2 = 0%、中程度の確実性のエビデンス。人工呼吸時間は、揮発性群の方が短かった(MD -0.65、95%CI[-1.07、-0.24]、効果の P=0.002、I2=26%)。

CABG 中の揮発性麻酔薬と TIVA の術中使用には、長期的および短期的死亡率と臨床転帰に差はない。ただし、揮発性麻酔薬は人工呼吸時間を短かくする可能性がある。死亡率と臨床転帰に影響を及ぼす要因を特に評価する質の高い多施設 RCT が必要である。

虚血心筋には、揮発麻酔薬の方が良いと言われていたが、結局は差がないようだ。

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