成人期の全身麻酔による手術への曝露は、高齢者の脳アミロイド沈着の増加と関連していない

アミロイド沈着.png・全身麻酔(手術/GA)による手術への暴露は、皮質の萎縮に関連付けられているが、病因は不明のままである。アミロイド-β(Aβ)沈着は、アルツハイマー病(AD)の顕著な病理学的特徴の 1 つである。手術/ GA にさらされた研究参加者の脳Aβ負荷を調べた。

・著者らは、メイヨークリニック加齢研究において、年齢 70 歳から 97 歳、以下の項目を測定した、米国ミネソタ州オルムステッド郡住人の断面分析を行った:(i)ピッツバーグコンパウンドBポジトロン放出断層撮影で脳Aβの測定を行った(PiB PET)、(ii)18-フルオロデオキシブドウ糖(FDG)PETによる脳ブドウ糖代謝、および(iii)MRI による側頭皮質厚。 年齢 40 歳以降に発生すると定義された手術/ GA への曝露、および神経画像検査前に 20 年以内に発生すると定義された手術/ GA への曝露で、別々の分析を実施した。イメージング測定値は、手術/GA に暴露された参加者と暴露されていない参加者の間で比較された。

・2563 人の参加者のうち、585 人が PET スキャンを受けた。曝露を定量化するために使用された定義に関係なく、曝露とグローバル PiB PET または FDG PET との間に有意な関連性は検出されなかった。対照的に、手術/GA への暴露は、異常な皮質菲薄化の可能性の増加と関連していた:40 歳以降に暴露した人のオッズ比(OR)=1.98(95% 信頼区間[CI]:1.19-3.31)、P=0.010、および、過去 20 年間に暴露した人の OR=1.64(95%CI:1.05-2.55)、P=0.029 であった。

手術/GA への暴露は、皮質アミロイド沈着の増加とは関連していない。この知見は、手術/GA に関連したある程度の皮質菲薄化が AD の病理とは関係なく、むしろ他のプロセスによって引き起こされることを示唆している。

麻酔への暴露によって皮質は菲薄化するが、アルツハイマー病の病理とは異なるメカニズムによるようだと。

【出典】
Exposure to surgery with general anaesthesia during adult life is not associated with increased brain amyloid deposition in older adults.
Br J Anaesth. 2020 Mar 10. pii: S0007-0912(20)30067-2. doi: 10.1016/j.bja.2020.01.015. [Epub ahead of print]

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