術後シバリングに対するアセトアミノフェンの周術期投与の効果:無作為化三重盲式プラセボ対照試験

シバリング7.png・本無作為化三重盲式プラセボ対照試験では、周術期アセトアミノフェン投与が術後シバリングに予防効果があるという仮説を検証した。

婦人科開腹手術を予定されている 45 人の女性を、アセトアミノフェンまたはプラセボ群のいずれかに無作為に割り付けた。全身麻酔導入後、試験薬(アセトアミノフェン 15 mg/kg)またはプラセボ(0.9% 生食)を 15 分間で静脈内投与した。主要評価項目は、麻酔回復室での重度の術後シバリング(すなわち、シバリングスコア>2)の発生率であり、患者は麻酔から覚醒後 30 分間在室した。副次評価項目については、麻酔導入直前(時間 0[T0])、手術開始時(時間 1[T1])、手術終了時(時間 2[ T2])、麻酔回復室での術後観察の開始時(時間 3[T3])、T3 の 30 分後(時間 4[T4])に、前額での核体温を記録した。T4 の1時間後(つまり、時間 5[T5])に、BT は腋窩(BTA)から記録された。主要評価項目は、χ 検定を使用して分析された。前額で記録された BT(BTF)と BTA は、それぞれ 二元配置反復測定分散分析(ANOVA)と 2 標本 t 検定を使用して分析された。全比較において、P<0.05 をもって統計的に有意であると見なした。

・研究期間は 2 年であった。最初に登録された 45 人の患者のうち、8 人の患者が除外された。アセトアミノフェンとプラセボの群には、それぞれ 18 人と 19 人の患者が含まれた。麻酔回復室での重度の術後シバリングの発生率は、アセトアミノフェン群(22.2%)の方がプラセボ群(73.7%)よりも有意に低かった(相対リスク、0.302、95% 信頼区間、0.122-0.746、P=0.005)。二元配置分散分析 ANOVA は、時間の有意な効果(F4,140=54.8、P<0.001)と治療の相互作用までの有意な時間(F4,140=9.61、P<0.001)を示したが、主要な BTF での治療の主要効果を示さなかった(F1,35=1.83、P=0.185)。さらに、T5 での BTA は、アセトアミノフェン群(平均[標準偏差{SD}]、37.2°C[0.48°C])の方がプラセボ群(37.9°C[0.63°C]、P<0.001)よりも有意に低かった。

・婦人科開腹術を受ける患者での著者らの知見は、周術期アセトアミノフェン投与が術後の重度のシバリングを予防できることを示唆している。この予防効果は、クロニジンで観察されるように、シバリングの閾値を下げるのではなく、BT 設定値の術後の増加を抑えることによる可能性がある。

アセトアミノフェン投与は術後シバリングを低下させるが、術後体温の目標値が下がることによる可能性がある。

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