■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/03/27

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) HFPPV (2) CMRO2 (3) CMI (4) MS (5) LVEDP

[解答]
(1)high-frequency positive pressure ventilation:高頻度陽圧換気
(2)cerebral metabolic rate of oxygen:脳酸素消費量/脳酸素代謝率
(3)cell-mediated immunity:細胞性免疫
(4)mitral stenosis:僧帽弁狭窄
(5)left ventricular end-diastolic pressure:左室拡張終期圧



[出典] 麻酔科学用語集 第3版




【問題2】(老人麻酔) 加齢に伴うモルヒネの感受性の増加に関係ある因子として正しいのはどれか。
ア:体脂肪の減少
ウ:肝血流量の減少
オ:レセプタの増加
イ:血漿蛋白の減少
エ:肝ミクロゾーム活性の減少


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[解説] モルヒネの脂溶性は低いので、脂肪の増減はモルヒネ感受性に影響を与えない。また、加齢に伴い体脂肪割合は増加する。加齢に伴い血漿蛋白(モルヒネの35%が結合する)が減少すると、遊離モルヒネが増加し作用が増強される。肝実質及び肝血流量の減少で薬物代謝は減少する。肝の薬物代謝はphase I (酸化・還元・加水分解)とphase II (グルクロン酸抱合、アセチル化、硫酸化)に分類され、モルヒネはpahse II により不活性化される。加齢と共に疼痛感受性が低下する他、オピオイド受容体が減少する。


[正解] (イ)、(ウ)、(エ) [出典] 第30回麻酔指導医認定筆記試験:B17



【問題3】(代謝内分泌) 次のうち正しいのはどれか。

ア:糖尿病による自律神経障害は主に交感神経系から始まる。

イ:麻酔中の高血糖は、麻酔薬が主にインスリンの分泌を障害するためである。

ウ:甲状腺機能亢進状態ではハロセンによる肝障害の程度がエンフルレン、イソフルレンのそれに比較して高い。

エ:脊椎麻酔は手術刺激による高血糖を抑制する。

オ:肥満者はインスリンに対して抵抗性が高い。


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[解説] 心電図RR間隔に関する成績は迷走神経の異常を示唆しており、糖尿病患者では副交感神経機能障害が交感神経機能障害より先に生ずると一般的に言われてきた。麻酔中の高血糖は、麻酔薬によるインスリン分泌障害よりは侵襲による抗インスリンホルモンの上昇による。甲状腺機能亢進状態ではハロセンによる肝障害の程度がエンフルレン、イソフルレンのそれに比較して高い。脊椎麻酔や硬膜外麻酔による手術侵襲の遮断は、手術刺激による高血糖を抑制する。肥満者はインスリンに対して抵抗性が高い。


[正解] (ウ)、(エ)、(オ) [出典] 第31回麻酔指導医認定筆記試験:B22




【問題4】(中枢神経) 開頭術による手術が適応とならないのはどれか?
1) 皮質下出血
3) 視床出血
5) 被殻出血
2) くも膜下出血
4) 急性硬膜外血腫


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[解説] 脳内出血に対する手術適応は頭蓋内圧亢進に対する減圧術である。mass effect が著明な場合には血腫除去術を行なう。開頭術による手術は皮質下出血、小脳出血、被殻出血に対して行なわれる。一方、定位脳手術は、高齢者、視床出血、脳幹出血でも行ないうる。脳出血のうち、視床出血や橋出血は開頭術による手術が適応とならない。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2P36

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