上気道手術における術後早期回復の質に及ぼす静脈内リドカイン注入の効果

上気道.png・リドカインの全身的注入は、周術期の鎮痛補助剤として広く使用されている。本無作為化二重盲式比較試験の目的は、上気道手術における術後の早期回復の質に及ぼす周術期リドカイン注入の効果を調査することであった。

・前向き無作為化二重盲式プラセボ対照試験で、合計 99 人の患者をリドカイン群(L 群)か、または対照群(C 群)に無作為に割り当てた。患者は麻酔導入の 10 分以内にリドカイン 2mg/kg を投与され、その後、麻酔中に静脈内にリドカイン 2mg/kg/hr (L 群)か、または同量の 0.9% 生食(C 群)を持続注入した。Quality of Recovery-40(QoR-40)調査は、術前(Pre)と術後 1日目(POD1)、2 日目(POD2)に実施された。主要評価項目は、POD1 と POD2 の QoR-40 スコアであった。

・Pre と比較して、POD1 と POD2 の総 QoR-40 スコアは有意に低かった(P<0.05)。C 群と比較して、総 QoR-40 スコアは、POD1 と POD2 で、L 群の方が有意に高かった(P<0.05)。QoR-40 の 5 つの次元の中で、身体的快適性、感情状態、痛みのスコアは、C 群と比較して L 群の方が優れていた(P<0.05)。C 群と比較して、L 群の方がレミフェンタニルとジクロフェナクの消費量、ならびに術後悪心嘔吐(PONV)の発生率、術後 48 時間での数値評価尺度(NRS)スコアは有意に低かった(P<0.05)。

全身的リドカイン注入は、上気道手術患者の QoR-40 スコアを改善し、術中オピオイド投与量を減らし、術後 2 日間の PONV の発生率と NRS スコアを減らし、術後早期回復の質を改善する。

術中リドカイン投与は良いことづくめという感じだな。

【出典】
Effect of Intravenous Lidocaine Infusion on Postoperative Early Recovery Quality in Upper Airway Surgery.
Laryngoscope. 2020 Mar 2. doi: 10.1002/lary.28594. [Epub ahead of print]

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