心臓手術におけるレミフェンタニルと周術期血糖反応:非盲式無作為化試験

レミフェンタニル.png・本研究は、待機的心臓手術を受ける患者で、レミフェンタニル注入が術中高血糖とインスリン抵抗性を、間欠的フェンタニル投与と比較して減少させるかどうかを調査した。

・これは、無作為化前向きな非盲式試験であった。待機的心臓手術を受けた患者(n=116)は無作為化され、レミフェンタニルの持続注入か、または間欠的フェンタニルのボーラス投与のいずれかを受けた。麻酔導入から 24 時間の血糖値を 1 時間ごとに取得した。群間の術中血中ブドウ糖濃度が 2 回以上 >10 mM(180 mg dl-1)である患者のパーセンテージの差が主要評価指標であった。副次評価項目指標には、インスリン必要量、特定のストレスホルモンと炎症性サイトカインの濃度、安全性イベントと有害転帰が含まれた。

・治験の最終的な治療意図分析には、106 人の被験者が含まれた。フェンタニル群(33[63.5%])と比較して、レミフェンタニル群(17[31.5%])の方が、術中血糖値が>10 mM(180 mg dl-1)が 2 回以上あった患者が少なかった(相対リスク:0.50; 95%信頼区間[CI]:0.32-0.77、P= 0.001)。投与された術中インスリンは、フェンタニル群で中央値 8.1 単位(範囲:0〜46.7)、レミフェンタニル群で 2.9 単位(範囲:0〜35.1)であった(中央値の差= 5 単位、95%CI:1〜7、P=0.004)。コルチゾールと副腎皮質刺激ホルモンは、レミフェンタニル群ではそれほど増加しなかったが(P<0.001)、特定の炎症性サイトカインではこの群の相対的な減少はなかった。血糖コントロールおよび有害な臨床転帰の術後評価指標は、群間で有意差はなかった。

間欠的フェンタニルで治療された患者と比較して、持続レミフェンタニル注入を受けた患者は、高血糖のエピソードが少なく、心臓手術中のインスリン投与の必要性が少なかった。

フェンタニルに比べて、レミフェンタニルの方がストレスフリーにできるため、血糖コントロールが良好になる。

【出典】
Remifentanil and perioperative glycaemic response in cardiac surgery: an open-label randomised trial.
Br J Anaesth. 2020 Apr 2. pii: S0007-0912(20)30099-4. doi: 10.1016/j.bja.2020.01.028. [Epub ahead of print]

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