■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/04/09

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【問題1】(心臓・血管) 虚血性心疾患で、心筋虚血を促進するのは? (1)頻拍    (2)収縮期血圧上昇     (3)拡張期血圧上昇
1) (2)、(3)
3) (1)、(2)
5) (3)
2) (1)、(2)、(3)
4) (1)


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[解説] 虚血性心疾患で患者では、頻拍は心筋酸素需要を増加させるために虚血を促進する。収縮期血圧の上昇は心内膜下血流を低下させ、虚血を促進する。拡張期血圧の上昇は冠血流量を増加させ心筋酸素供給を増加させるので虚血を改善する。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2P281〜289




【問題2】(代謝・内分泌) 体重70kgの成人で、体内に貯蔵されるグリコーゲンは何カロリーくらいか?
1) 2000Cal
3) 500Cal
5) 4000Cal
2) 1000Cal
4) 3000Cal


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[解説] 正常人の肝臓に貯蔵されるグリコーゲン量は60〜80g、筋肉に貯蔵されるグリコーゲン量は120gで、体重70kgの成人で、体内に貯蔵されるグリコーゲンは1000Calくらいであり、12時間分しかない。それ以上になるとブドウ糖は糖新生により供給される。


[正解] 2 [出典] ICUトラブルシューティングp208


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p76

(呼吸器系)『術中に認められた気胸−緊張性気胸−』

術前に明らかな肺合併症のない青年に、術中、緊張性気胸を認めた1例:反復性肩関節脱臼に対する関節鏡下および観血的肩関節制動術の術中、徐々に飽和度が低下したが、型通り抜管す。抜管後自発呼吸下で飽和度が低下、呼吸音に左右差を認め、血圧低下してきたため、緊張性気胸を疑い再挿管した。肩関節周囲のX線写真で気胸が確定された。直ちに胸腔ドレナージを施行した。原因は手術終了直前のバッキングが疑わしい。外傷患者の麻酔では、緊張性気胸を常に念頭に置くのは周知のことだが、こういう例もあるので術中バッキングを起こしたら、緊張性気胸も考えること。







【問題3】(血管拡張薬) 静注用ニトログリセリンの薬理作用について正しいのはどれか。

ア:ニトロプルシドと異なり冠盗血(coronary steal)現象を起こさない。

イ:血管平滑筋に直接作用し、主として動脈血管の拡張により血圧を下降させる。

ウ:長時間で大量の使用では徐脈を起こすことがある。

エ:投与中止後の反跳性の血圧上昇がみられない。

オ:PaO2を低下させる。


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[解説] ニトログリセリンは大きい心外膜血管を選択的に拡張させることにより、心内膜下層の虚血性領域への冠血流の再分布を起こし、その領域への血流を増す。ニトログリセリンは2γまでは、細い動脈に比べて優先的に静脈を拡張させる。ニトログリセリンは、変時作用を欠き、臨床上心拍数は不変か、軽度に増加する。ニトロプルシドと異なり、ニトログリセリンは反跳性血圧上昇はない。すべての血管拡張薬と同様に、低酸素性肺血管収縮を抑制し、換気血流比の不均衡を増すためにPaO2は低下する。


[正解] (ア)、(エ)、(オ) [出典] 第26回麻酔指導医認定筆記試験:A14

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