膝関節または股関節形成術を受ける患者の周術期出血に対するトラネキサム酸投与の効果:単施設後ろ向き研究

トラネキサム酸5.png・トラネキサム酸(TXA)は、その抗線維素溶解効果のため、さまざまな手術での周術期の出血を減らすために使用されている。最近、著者らの施設で整形外科手術を受ける患者は、手術前に TXA の負荷量(1000 mg)を投与され、その後、手術が終了するまで 100 mg/時の投与を受けた。本研究の目的は、膝関節形成術または股関節形成術を受ける患者の周術期出血量に対する TXA 投与の有効性を評価することであった。

TXA 投与なしで手術を受けた患者(対照群)と TXA 投与で手術を受けた患者(TXA 群)の記録について、後ろ向き的横断研究が行われた。術中出血量、術中輸液量、術中輸血量、術後輸血量、ヘモグロビン濃度の変化(ΔHb)、推定出血量を収集した。データは傾向スコア法によって調整された。

・合計 126 人(対照群 63人、TXA 群 63人)の患者が研究期間中に含まれた。TXA 群では、術中輸液、術後輸血、ΔHb、推定出血量は有意に減少したが、術中輸血量と出血量には有意差はなかった。

TXA(1000 mg の負荷量と 100 mg/時の持続注入)の投与により、術後の輸血と周術期の出血量が減少した。これらの結果は、TXA 投与が膝または股関節形成術を受ける患者の周術期の出血量を減らすのに役立つことを示した。

すでの非常に多くの試験結果で、出血量減少に有効と示されている。骨を削る手術ではトラネキサム酸は出血量減少に役立つ。

【出典】
The Effect of Tranexamic Acid Administration on Perioperative Bleeding in Patients Undergoing Knee or Hip Arthroplasty: A Single-Centre Retrospective Study.
Turk J Anaesthesiol Reanim. 2020 Apr;48(2):142-147. doi: 10.5152/TJAR.2019.08364. Epub 2019 Nov 25.

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この記事へのコメント

anes
2020年04月10日 20:24
6行目のTXA の負荷量が10000mg!になっています。
SRHAD-KNIGHT
2020年04月11日 12:12
>anesさん
> 6行目のTXA の負荷量が10000mg!になっています。
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。m(. . )m