■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/04/10

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【問題1】(モニタリング) 経食道心エコー法で測定、診断できるものはどれか。
ア:左室駆出率
ウ:僧帽弁弁口面積
イ:肺動脈圧
エ:上行大動脈壁石灰化

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[解説] TEEの特徴は、心臓、大動脈、心嚢に関する解剖学的情報が得られることである。カラーフローマッピングを用いることで、流量に関する情報も得られる。TEEで得た左室駆出率と造影による値はよく相関する。上行大動脈壁の石灰化は、心臓手術の際の中枢神経合併症に関係すると言われる。TEEのプローブは心臓の裏側に位置するため、僧帽弁の観察には適している。


[正解] (全て) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題2】(心臓・血管) 抗不整脈薬のVaughan-Williams分類において、カルシウム拮抗薬はクラス( )に分類される。
1) II 2) III 3) IV 4) I 5) V

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[解説] 抗不整脈薬のVaughan-Williams分類: I 群=Naチャンネル遮断: I a(活動電位持続時間延長) I b(短縮) I c(不変)。 II 群=β受容体遮断、 III 群=Kチャンネル遮断、 IV 群=Caチャンネル遮断. I a群抗不整脈薬の活動電位持続時間の延長はKチャンネルの抑制作用による。ジソピラミド、プロカインアミド、キニジンが I a群に含まれる。リドカイン、メキシレチン、フェニトインは I b群で活動電位持続時間は短縮する。フレカイニドは I c群で活動電位持続時間は不変である。ベラパミルは IV 群に含まれる。


[正解] 3 [出典] 研修医ノートp647



【問題3】(体液・電解質) 体液量の調節と異常について正しいのはどれか?

ア:血液のうち細胞成分以外の血漿成分のほとんどが細胞外液に属する。

イ:α刺激はADH分泌の刺激因子である。

ウ:ADHは視床下部の視索上核と室傍核で合成される。

エ:頭蓋内圧上昇はADH分泌の抑制因子である。

オ:ニコチンはADH分泌の刺激因子である。


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[解説] ア:○:血液のうち細胞成分以外の血漿成分のほとんどが細胞外液に属する。通常、血管内液と呼ばれ、体重の5%とされる。循環血液量は体重の7%とされる。
イ:×:α刺激はADH分泌の抑制因子である。β刺激はADH分泌の刺激因子である。
ウ:○:ADHは視床下部の視索上核と室傍核で合成される。輸送蛋白に結合して運搬され、下垂体茎の下方の神経軸索中の分泌顆粒として下垂体後葉(神経性下垂体)で貯蔵される。
エ:×:頭蓋内圧上昇はADH分泌の刺激因子である。
オ:○:ニコチンはADH分泌の刺激因子である。経口糖尿病薬クロルプロパミド、モルヒネ、三環系抗うつ薬なども刺激に作用する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p21-27





【問題4】(体液・電解質) ( )とカリウムは競合的に腎から排泄される。
1) クロル
4) 重炭酸
2) マグネシウム
5) カルシウム
3) ナトリウム


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[解説] マグネシウムとカリウムは競合的に腎から排泄されるため、マグネシウムが欠乏した患者では、代償性にカリウムの排泄が増えてしまい、低カリウム血症を生じる。マグネシウムは血液生化学データが当てにならないため、しばしば不足しているにもかかわらず、見逃されている。カリウム補充に反応しない低カリウム血症の場合、一度マグネシウム補充を考える必要がある。


[正解] 2 [出典] レジデント初期研修用資料

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