帝王切開分娩を繰り返すと、初回帝王切開分娩よりも不十分な鎮痛のリスクが高いと予測された:傾向スコアの一致分析による後ろ向き研究

帝王切開分娩.png・本研究は、初回と反復帝王切開の鎮痛効果を比較することを目的とした。

・2018 年 1 月から 2019 年 3 月まで中国の教育病院の診療記録に基づいて後ろ向き的分析を行った。人口統計学的特性、周術期合併症、麻酔、帝王切開分娩患者の外科的要因に関するデータを収集した。また、術後鎮痛戦略、手術後 48 時間の疼痛強度(数値評価尺度で評価)、入院費用、入院期間も記録した。術後不十分な鎮痛は、数値評価尺度スコア≧4 と定義された。初産婦と経産婦間の帝王切開分娩後の鎮痛結果は、傾向スコアマッチング分析を使用して比較された。さらに、異なる年齢群(年齢 35 歳以上と 35 歳未満)のサブ群ロジスティック分析を行って、術後不適切な鎮痛に及ぼす母性カテゴリーの影響を調査した。

・合計 1543 人の患者が分析に含まれており、傾向スコアに従って初産婦と多産婦の群で 571 組(1142 人の患者)を一致させた。一致させないコホートと一致させたコホートの両方で、初産群における鎮痛の不十分な発生率は、経産群よりも低かった(それぞれ、16.7% vs 24.0%、P<0.001 と 16.1% vs 23.5%、P=0.002)。経産婦群は、両方の年齢群で帝王切開後に不適切な鎮痛のリスクがあると確認された(年齢≧35 歳、オッズ比:2.18、95% 信頼区間:1.20-3.95、年齢<35 歳、オッズ比:1.43、95 %信頼区間1.08-1.89)

帝王切開分娩を繰り返した経産婦は、初産婦よりも術後疼痛治療が不十分であるリスクが有意に高かった。帝王切開分娩後の術後鎮痛戦略を計画する際には、母体カテゴリーを考慮する必要がある。

初めてのことは、比較ができないからな〜。経験があると前回と比較できるから、不十分との訴えも出やすいんだろうな。

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この記事へのコメント

とうば
2020年04月12日 10:48
初めまして、興味深い記事をありがとうございました。

このペーパー気になったのは、先生と似ていて、
もう少し長いスパンでデータを取ると、同じ女性が出産回数を重ねるとペインスケールはどう変わるかが見られそうで、興味があります…と思ったら中国ですか。
経産婦がそれなりにいるということは緩和された産児制限をみているのでしょうか、それでも3人目は難しいかもしれませんね。

あと中国ではアナペインで脊椎麻酔をするんですね、知りませんでした。