小児外科患者における術前貧血と術後合併症率の関連:前向き観察コホート研究の二次分析

貧血.png・南アフリカの小児外科集団における貧血の有病率は不明である。貧血は術後合併症の増加と関連している可能性がある。低中所得国(LMIC)の患者でこれらの知見を記録した研究は知られていない。この研究の主な目的は、小児非心臓外科患者における術前貧血と 26 種類の定義された術後合併症との関連を解明することであった。副次目的には、貧血の有病率と術中輸血の危険因子の解明が含まれていた。

・これは、手術転帰についての前向き観察研究である南アフリカ小児外科転帰研究(SAPSOS)の二次分析であった。包含基準は、年齢 6 か月から 16 歳未満の全連続患者で、研究期間中に参加センターを受診し、待機的および非待機的非心臓手術を受け、術前ヘモグロビンが記録された患者であった。除外基準は、6 ヶ月未満の患者、心臓手術を受けた患者、術前 Hb が記録されていない患者であった。術前貧血と術後合併症の間に独立した関連性が存在するかどうかを調査するために、階層的段階的ロジスティック回帰が行われた。

・1094 人の適格患者がいた。術前 Hb が記録された小児では、46.2% が術前貧血であった。術前貧血は、術後合併症のリスク増加と独立して関連していた(オッズ比 2.0、95%信頼区間:1.3〜3.1、p=0.002)。術前貧血は、術中輸血の独立した予測因子であった(オッズ比 3.6、95%信頼区間:1.8〜7.1、p<0.001)。

術前貧血は低中所得国で有病率が高く、術後合併症の増加と関連していた。これらの知見は術前 Hb が記録された小児にのみ関連するため、今回の研究の主な限界は、結果をより広い小児外科集団に一般化する能力である。術前貧血の矯正が非心臓手術を受ける小児の合併症率と死亡率を低下させるかどうかを決定するには、前向き研究が必要である。

貧血の存在は予備力や免疫能の低下も示唆する総合指標だからやはり術後合併症も多くなるのだろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント