脊柱管麻酔は、脆弱性に応じて関節全置換術後の生存率の改善に関連している:コホート研究

高齢者.png・脆弱性は、関節全置換術(TJA)後の合併症のリスクを高める。この関連性が投与された麻酔薬の影響を受けるかどうかは不明である。著者らは、脊柱管(脊髄または硬膜外)麻酔の使用は全身麻酔と比較してより良い転帰に関連し、転帰に及ぼす麻酔法の影響は虚弱状態によって異なると仮定した。

・この単施設のコホート研究には、2005 年 1 月から 2016 年 12 月までに、片側、初回、再度の TJA を受ける全患者(年齢 50 歳以上)が含まれた。著者らは、多変量 Cox 回帰を使用して、麻酔法、非虚弱(FI<0.11)、脆弱(FI 0.11〜0.20)、虚弱(FI>0.20)として分類された術前虚弱欠損指数(FI)、術後 1 年以内の合併症(死亡、感染、創部合併症/血腫、再手術、脱臼、人工関節周囲骨折)の関係について評価した。麻酔法と虚弱性との間の相互作用が検証され、相互作用(p<0.1)が観察された場合には、層別化モデルが提示された。

・TJA を受けた年齢 18〜458 人の患者の中で、非脆弱と分類された患者(42.3%)よりも、多くの患者が脆弱(21.5%)ないし虚弱(36.2%)と分類された。麻酔法は、年齢、関節、再手術法を調整した後、合併症とは関連していなかった。ただし、脆弱性によって層別化した分析では、脊柱管ブロック下の脆弱な患者の方が死亡率(HR=0.49; 95%CI 0.27〜0.89)、創部j合併症/血腫(HR=0.71; 95%CI 0.55〜0.90)が少なかったが、非虚弱または虚弱とされた患者の間では、麻酔法によるリスクに差はなかった。

脆弱な患者での脊柱管麻酔の使用は、生存率の向上と創傷合併症の減少に関連していた。TJA の前に術前の脆弱性を計算することによって、周術期のリスクを知ることができ、麻酔法の選択に際して意思決定の共有が強化される。

Frality Deficit Index は、フレイルに関連する身体機能や病態の有無も含めた数十項目の因子について問題がある割合で評価するものである。

【出典】
Neuraxial anesthesia is associated with improved survival after total joint arthroplasty depending on frailty: a cohort study.
Reg Anesth Pain Med. 2020 Apr 7. pii: rapm-2019-101250. doi: 10.1136/rapm-2019-101250. [Epub ahead of print]

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