■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/04/14

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【問題1】(硬膜外麻酔) 次のうち誤っているのはどれか。

ア:硬膜外麻酔の片側性を左右するのは、体位や重力ではなく、むしろ穿刺部位やカテーテル先端の位置や走行である。

イ:局所麻酔薬の作用に重要なのは、イオン化型の量である。

ウ:ほとんどの局所麻酔薬には血管拡張作用がある。

エ:硬膜外に同量の局麻薬を投与した時、筋弛緩の持続は高齢者の方が若年者よりも短い。

オ:動脈硬化症の患者では、1分節当たりの局所麻酔薬の必要量が少ない。


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[解説] 硬膜外麻酔の片側性を左右するのは、体位や重力ではなく、むしろ穿刺部位やカテーテル先端の位置や走行である。局所麻酔薬の作用に重要なのは、脂溶性と蛋白結合性、およびpKaである。脂溶性は麻酔の効果を規定する因子である、蛋白結合性は麻酔効果の持続に関係する。pKaは化学物質でイオン化型と塩基型の量が同量となるpHである。局所麻酔薬では、この塩基型の量が重要である。ほとんどの局所麻酔薬には血管拡張作用があるため、血管収縮薬の併用は意味がある。硬膜外に同量の局麻薬を投与した時、筋弛緩の持続は高齢者の方が若年者よりも短い。動脈硬化症の患者では、1分節当たりの局所麻酔薬の必要量が少ない。


[正解] (イ) [出典] LiSA Vol2-No7-p8〜(1995)




【問題2】(肝・腎・消化管) 輸血を伴う手術後、1〜2週目頃より肝機能障害が出現した。原因として何を考えるか?
1) 血清肝炎
3) 外科的操作
5) −−−−
2) 抗生物質、抗癌剤
4) 麻酔薬


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[解説] 手術後の肝機能障害には、手術に伴う循環障害、代謝障害、手術の種類、手術時間、出血、輸血、麻酔、薬剤などの要因が複雑に関与している。手術部位では上腹部手術に多く、また大量輸血、過度の低血圧麻酔、大量の抗生物質、消炎鎮痛剤の長期投与、術中からの抗癌剤投与、頻回手術、過大な手術侵襲、術後合併症などが挙げられる。術後1〜2週目頃より発現する場合は抗生物質や抗癌剤などの薬剤によるものが多い。輸血後3週目頃より出現する場合は、血清肝炎のことが多い。


[正解] 2 [出典] 手術直後の患者管理P89




【問題3】(心臓・血管) 中心静脈圧のゼロ点として最も不適切なのはどれか?
1) 胸壁の厚さの上1/3点
3) 胸壁の厚さの1/2点
5) 第4肋間と中腋窩線の交点
2) 第4肋間と前腋窩線の交点
4) ベッドの高さ


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[解説] 中心静脈圧とは上下大静脈の右房に近い部分(5cm以内)の圧をいう。広義には右房圧(RAP)もCVPとして扱うことがある。基準点は基本的には呼吸や体位に影響されない部位で右心房の高さが望ましい。しかし、仰臥位で右房は約5cmの高さがあり基準の取りかたで誤差の生じる恐れがある。基準としては、上大静脈と右心房の接合部を0とすることが提唱されている。具体的には、(1)胸壁から6.6cm下 (2)胸高の下から3/5の点、 (3)第4肋間と前腋窩腺の交点、(4)下から胸高×0.62の点などが挙げられている。


[正解] 4 [出典]




【問題4】(心臓・血管) アナフィラキシーショックをきたす薬物御三家に含まれるのはどれか?
1) 抗生物質
3) 催眠鎮静薬
5) 全身麻酔薬
2) 筋弛緩剤
4) 解熱鎮痛薬


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[解説] アナフィラキシー・ショックをきたす3大薬物は抗生物質、局所麻酔剤、造影剤である。


[正解] 1 [出典] 危機管理P52

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