片肺換気中の呼気終末陽圧と肺加圧操作:系統的レビューとメタ分析

Bronchocath.png・呼気終末陽圧(PEEP)と肺加圧操作が片肺換気(OLV)中に患者にどのように影響するかは不明である。OLV 中の換気と酸素化に及ぼす肺加圧操作と PEEP の効果について系統的レビューとメタ分析を実施した。

・系統的レビューと変量効果メタ分析を行った。標準偏差付きの平均差を計算した。含まれている研究は、コクランバイアスリスクツールと、必要に応じて修正ニューカッスルオタワスコアを使用して、バイアスの質とリスクについて評価された。

・合計で 926 件の記事が特定され、そのうち 16 件がメタ分析に含まれた。肺加圧操作により、動脈酸素分圧(PaO2)が 82 mm Hg[20、144 mm Hg]増加し、死腔が 5.9%[3.8、8.0%]減少した。 PEEP は PaO2を 30.3 mm Hg[11.9、48.6 mm Hg]増加させた。サブ群分析では、PEEP なしの場合と比較して PEEP を使用した方が PaO2(P=0.0003、+35.4 mm Hg[16.2、54.5 mm Hg])が有意に増加したが、PEEP 処理対照との比較ではそのような差はなかった。「高」と「低」のPEEP 処理サブ群間では、PaO2 に有意差は観察されなかった(P=0.29)。PEEP、肺加圧操作、低一回換気量の同時投与サブ群では、PaO2 の有意な改善は、観察されなかった。PEEP は、適度ではあるが統計的に有意なコンプライアンスの増加と関連していた(P=0.03; 4.33 mL/cmH2O[0.33、8.32])。高いバイアスリスクが、ほとんどの研究で確認された。相当な不均一性が観察された。

肺加圧操作と PEEP には、OLV 中の生理学的利点がある。PEEP の最適な使用法はまだ決定されていない。転帰の代理j変数が多く使用されているため、エビデンスは制限される。OLV 中のリクルートメント操作と PEEP の影響を判断するには、臨床転帰を伴う前向きの研究が必要である。

片肺換気中の PEEP と肺加圧操作は、とりあえず、良い結果を生じるが、臨床的な転帰にまでつながるかどうかは、まだ不明なのかな。

【出典】
Positive end-expiratory pressure and recruitment maneuvers during one-lung ventilation: A systematic review and meta-analysis.
J Thorac Cardiovasc Surg. 2020 Feb 29. pii: S0022-5223(20)30515-8. doi: 10.1016/j.jtcvs.2020.02.077. [Epub ahead of print]

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