■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/04/16

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【問題1】(呼吸) PEEPの副作用として適切でないのはどれか?
1) 心拍出量低下
3) 左心室機能低下
5) 肺の圧外傷
2) 尿量減少
4) 脳圧亢進


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[解説] PEEPの副作用:肺の圧外傷→緊張性気胸、脳圧亢進、静脈還流量の低下→心拍出量低下→尿量低下、静脈還流量の低下→心房性利尿ホルモン低下→尿量低下。左室機能はむしろ改善する。


[正解] 3 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP89




【問題2】(溺水・中毒・体温) 溺水の症状の中で海水溺水に特徴的なものはどれか?
1) 低体温
3) 呼吸性アシドーシス
5) 低蛋白血症
2) 肺水腫
4) 循環血液量の減少


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[解説] 実際の臨床例では、喉頭痙攣のため吸入している水の量が多くないので、淡水と海水で違いが見られないことも多いが、淡水が吸入された場合には、急速に肺胞から吸収されて循環血液量が増加し、血液稀釈がおこり、海水が吸入された場合には、循環血液量の減少と血液濃縮をきたすとされる。


[正解] 4 [出典] 緊急処置マニュアルP393



【問題3】(出血と輸血) 正しいのはどれか?

ア:交差適合試験省略時の遅発性溶血は輸血数時間後から3週間後まで発生する可能性がある。

イ:RHマイナスの比率は海外では1.5〜2%程度が一般的である。

ウ:手術室で発生する心停止の最大の原因は出血である。

エ:回収式自己血輸血は赤血球の約80%を回収可能である。

オ:出血量が5000mlを超える症例の死亡率は15.6%であった。


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[解説] ○:交差適合試験省略時の遅発性溶血は輸血数時間後から3週間後まで発生する可能性がある。
×:RHマイナスの比率は日本では、0.5%であるが、海外では15〜20%程度が一般的である。
○:手術室で発生する心停止の最大の原因は出血で約1/3を占めている。また、周術期死亡(術中〜術後7日以内死亡)原因の約1/2を占めている。
×:回収式自己血輸血は赤血球の約40%を回収可能である。
○:出血量が5000mlを超える症例の死亡率は15.6%であった。低体温(34℃以下)、代謝性アシドーシス(pH7.2 以下)、凝固異常〔PT・APTTの50%以上の延長〕は、外傷死の3徴といわれている。このような状態になる前に二期的手術(damage control surgery)も視野に入れる必要がある。



[正解] 解説を参照 [出典] 危機的出血への対応ガイドライン





【問題4】(外傷・出血・感染) コンパートメント症候群の起こりやすいのは次のうちどれか?
1) 前腕屈側
4) 上腕屈側
2) 前腕伸側
5) 大腿伸側
3) 上腕伸側


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[解説] ■コンパートメント症候群:強靱な骨・筋膜・骨間膜などによって区画されるコンパートメント(筋区画)内の圧が上昇して、静脈還流が障害され、毛細血管の透過性が亢進し、組織の浮腫が起こって、ますます循環が障害されるという悪循環に陥り、区画内の筋肉や神経が、不可逆性の変性・壊死に陥って機能障害をきたす病態.前腕屈側、下腿伸側あるいは屈側に好発する。発症後6時間以内に適切な減圧が行なわれないと、筋・神経が不可逆性の壊死に陥る。


[正解] 1 [出典] 救急処置基本手技アトラスP1394

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