大腸癌手術患者における静脈血栓塞栓症の発生率に及ぼす血栓予防効果:メタ分析

肺血栓塞栓症.png・本研究では、結腸直腸癌(CRC)手術患者の静脈血栓塞栓症(VTE)発生率における血栓予防の役割を評価する。

・電子データベースで文献検索を行い、あらゆる種類の開腹手術または腹腔鏡手術を受けた CRC 患者で VTE の発生率を報告している研究(無作為化比較試験、または前向き/後ろ向きコホート)を選択した。ランダム効果メタ分析を実施して、プールした発生率の推定値を得るか、またはリスク要因を特定するために、予防群と非予防群間で、あるいは VTE 患者と非 VTE 患者間での発生率のオッズ比(OR)を得た。

・24 件の研究(804,003 人の患者)が含まれた。予防は主に低分子量ヘパリンで行われた。VTE のオッズは非予防患者よりも予防?的患者の方が有意に低かった(OR 0.42[95%CI:0.28、0.63]、p<0.00001)。予防患者における放射線学的および症候性 VTE の発生率は、それぞれ9.7%[95%CI:8.6、10.8] と 1.3%[95%CI:0.7、2.0]であった。出血のオッズは予防患者の方が高かった(OR:3.37[95%CI:1.05、10.8]; p=0.04)。予防患者と非予防患者の出血の発生率はそれぞれ 4.3%[95%CI:3.2、5.4]と 1.2%[95%CI:0.02、2.4]であった。手術時間、麻酔期間、入院期間は、VTE 患者の方が長かった。肥満、播種性癌、化学療法、ステロイド使用、緊急症例の状態、進行期癌、低アルブミン血症、術後感染/敗血症、VTE の病歴は、VTE 発生の重要な危険因子として特定されている。

血栓予防は、CRC 手術患者における VTE の発生率を減少させるが、出血の危険性を高める可能性がある。いくつかのリスク要因が VTE 発生率に影響を与えるうる。

低分子ヘパリンによる予防によって VTE の発生率は半減するんだな。しかし、出血のリスクは 3 倍以上になる。

【出典】
Effect of thromboprophylaxis on the incidence of venous thromboembolism in surgical patients with colorectal cancer: a meta-analysis.
Int Angiol. 2020 Apr 14. doi: 10.23736/S0392-9590.20.04321-7. [Epub ahead of print]

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