術中人工呼吸の換気頻度と術後肺合併症:病院の登録簿調査

肺合併症.png・高頻度換気は、呼気時間を短縮し、胸腔内圧を増加させ、動的過膨張を引き起こすことにより、静的肺緊張とおそらく肺のストレスを増加させる。高い術中換気頻度が術後呼吸器合併症と関連していると著者らは仮定した。

・この後ろ向き病院登録簿研究では、2005 年から 2017 年までに単施設で人工呼吸器を使用して全身麻酔下で行われた成人の非心臓胸部外科症例のデータを分析した。多変数ロジスティック回帰を使用して、術中換気頻度(4 群に分類)と、術後 7 日以内の侵襲的人工呼吸または抜管後の末梢酸素酸素飽和度低下の複合として定義される術後呼吸器合併症との関連を評価した。サブ群では、動脈血ガスパラメータで分析を調整した。

・合計 102 632 例が分析された。術中換気頻度は、中央値(四分位範囲[IQR]) 8(8〜9)呼吸/分(1 群)から 15(14〜18)呼吸/分(4 群)に範囲した。高い換気頻度は術後呼吸器合併症の高いオッズと関連しており(調整オッズ比= 1.26; 95% 信頼区間、1.14〜1.38、P<0.001)、これは動脈血二酸化炭素分圧と動脈酸素分圧/吸気酸素分圧で調整した後、サブ群で確認された。著者らは、個々の担当医の好み(22%〜88% 範囲)と一時的な変化に起因する高い換気頻度の使用にかなりのばらつきがあることを確認した。ただし、術後呼吸器合併症との関連は影響を受けなかった。

術中の高頻度換気は術後呼吸器合併症のリスク増加と術後医療資源利用の増加と関連していた。

術中は、少々の高炭酸ガス血症は許容して、少なめの換気回数に設定した方が良さそうだ。

【出典】
Ventilatory frequency during intraoperative mechanical ventilation and postoperative pulmonary complications: a hospital registry study.
Br J Anaesth. 2020 Mar 26. pii: S0007-0912(20)30133-1. doi: 10.1016/j.bja.2020.02.018. [Epub ahead of print]

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