大腿骨頸部骨折に対する半関節形成術と人工股関節全置換術:2010~2017 年の合併症率の傾向

Hemiarthroplasty.png・大腿骨頸部骨折(FNF)の最適な治療には依然として議論がある。最近のデータでは、活動的な患者では、人工股関節全置換術(THA)の方が、半関節形成術(HA)と比較して機能的転帰の改善をもたらすことが示唆されている。ただし、これらの治療間の合併症率の経時的傾向は研究されていない

・米国外科学会手術の質改善プログラムデータベースを後ろ向き的に照会して、輸血、手術時間、主要な合併症、軽微な合併症、30 日再入院を、年齢≧50 歳の FNF 患者で、経時的に(2010-2012、2013-2015、2016-2017 年)、HA と THA で差を比較した。分析は、年齢、性別、麻酔の種類、喫煙、肥満指数、高血圧、出血性障害、ステロイドの使用、ASA-PS 分類で調整された。

・合計で 16,213 人の患者が特定された。THA は、2010-2012 年(平均=0.34 vs 0.28、P=0.001)と 2013-2015 年(平均=0.21 vs 0.19、P=0.002)では、高い輸血率と関連していたが、2016-2017 年(平=0.13 vs 0.14、P=146)では関連していなかった。THA の手術時間は全期間で有意に長かったたが(P<0.001)、時間経過とともに減少した。近年では、THA は、2010-2012 年(大きな合併症:7.2% vs 10.6%、P=0.87、軽微な合併症:12.6% vs 10.1%、P=0.89)と比較して、大きな合併症(2016-2017:5.4% vs 10.2%、P=0.02; 2013-2015:5.3% vs 10.3%、P<0.001)と軽微な合併症(2016-2017:6.2%vs 9.8%、P=0.02; 2013-2015:7.2% vs 12.4%、P<0.001)が少ないことと関連していた。30 日再入学に差は認められなかった。

・併存症で調整すると、THA は、FNF の治療に際して、HA と比較して、最近の期間では大小の合併症が少なかった。輸血と手術所要時間における THA の傾向は、HA と比較して経時的に改善している。

人工骨頭よりもん股関節全置換術の方が、近年が術後合併症が少なくなってきているようだ。

【出典】
Hemiarthroplasty vs Total Hip Arthroplasty for Femoral Neck Fractures: 2010-2017 Trends in Complication Rates.
J Arthroplasty. 2020 Feb 24. pii: S0883-5403(20)30201-1. doi: 10.1016/j.arth.2020.02.040. [Epub ahead of print]

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