腹腔鏡下胆嚢摘出術中の術中気胸の検出と管理

気胸.png・全身麻酔中の術中気胸はまれであるが、致命的となる可能性のある合併症である。肺疾患の既往、圧外傷、腹腔鏡手術は、術中気胸を発症するリスクが高まる。徴候はしばしば非特異的であるため、手術中の診断は困難な場合がある。

・著者らは、待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術中に右気胸を発症した中年男性の症例を報告している。患者には術前評価(ASA 1)時に有害事象の危険因子はなかった。患者は全身麻酔を受け、人工呼吸器を装着された。手術ポート挿入直後の最初の異常の兆候は、気道閉塞の徴候に加えて、頻脈と酸素飽和度低下であった。気胸の診断は、胸部聴診によって臨床的に行われ、後で術中胸部 X 線写真によって確認された。

・手術を中止し、100% 酸素を使用して手動で患者を換気することにより、支持療法が直ちに開始された。その後、肋間から胸腔ドレーンを挿入して根治治療を行った。患者を安定させた後、手術は完了した。その後、患者は抜管され、外科病棟に移された。術後コンピューター断層撮影(CT)スキャンが行われ、ごくわずかな肝裂傷のみを示した。胸腔ドレーンを抜去した後退院し、経過観察の外来受診時も安定していた。

・したがって、そのような合併症を早期に発見して治療するには、疑うための高度な指標を持つことが重要である。さらに、外科医との良好なコミュニケーションと利用可能な診断ツールの使用は、そのような場合の適切な管理に役立つ。

通常の陽圧人工呼吸中でさえも、気胸が起こる可能性があるが、気腹手術中は特に、気胸の発生には注意しなくてはならない。

【出典】
Detection and Management of Intraoperative Pneumothorax during Laparoscopic Cholecystectomy.
Case Rep Anesthesiol. 2020 Apr 7;2020:9273903. doi: 10.1155/2020/9273903. eCollection 2020.

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