初回膝関節全置換術後の臨床転帰に及ぼす肥満の影響:前向きコホート研究

肥満5.png・本研究の目的は、回復強化プログラムを用いて、患者の機能、疼痛、初回人工膝関節全置換術(TKA)後の合併症に及ぼす肥満の影響を評価することであった。

・合計 157 人の患者が前向き研究に登録され、肥満指数(BMI)に基づいて 3 群のいずれかに割り当てられた:正常(BMI 18.0-24.9kg/m2)、過体重(BMI 25.0-29.9kg)/m2)、肥満(BMI≧30.0kg/m2)。主要評価項目は POD 3、15、30、90 日の膝の可動域(ROM) であり、副次評価項目は POD 1、2、3、15、30、90 日の視覚的アナログスケール(VAS)、在室期間、合併症であった。

POD 3 の肥満群の患者の ROM は、正常群(104.4±8.5 vs 98.9±8.9、P=.010)および過体重群(104.4±8.5 vs 97.7±7.8、P=0.001)よりも高かった。同様に、POD 1 で安静時の肥満群の VAS は、正常群(2.0±0.7 vs 2.2±0.6、P=0.043)および過体重群(2.0±0.7 vs 2.3±0.6、P=0.010)よりも低かった。さらに、合併症の発生率は 3 群間で有意差はなかったが、肥満群の入院期間は長くなった(P=0.027)。

肥満は患者の機能や痛みに影響を与えない可能性があり、初回 TKA 後の合併症の発生率を増加させない可能性がある。肥満患者は満足できる機能的リハビリテーションの結果を得るかもしれないが、リハビリテーションの期間は長くなる。

TKA では、術後に肥満があるからといって、正常群よりも転帰が悪化することはなさそうだと。

【出典】
The Influence of Obesity on Clinical Outcomes Following Primary Total Knee Arthroplasty: A Prospective Cohort Study
Knee 2020 Apr 25;S0968-0160(20)30072-7. doi: 10.1016/j.knee.2020.03.009. Online ahead of print.

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