プロポフォール麻酔による眼圧上昇の軽減:メタ分析と試験逐次分析による系統的レビュー

・2019 年 10 月以前に公開された関連研究について複数のデータベースを検索した。術中 IOP に及ぼすプロポフォールベースの TIVA と揮発性麻酔の効果を比較した無作為化比較試験を、対象として適格であると見なした。
・980 人の患者を含む 20 件の研究が含まれた。平均 IOP は、挿管、気腹、トレンデレンブルグ体位、側臥位体び位取りの後、プロポフォールベースの TIVA 群の方が有意に低かった。さらに、平均動脈圧と最高吸気圧も挿管後プロポフォールベースの TIVA 群の方が低かった。これらの結果の試験的逐次分析は決定的であった。
・プロポフォールベースの TIVA は、術中 IOP の上昇を軽減するする上で、揮発性麻酔よりも効果的であり、特にリスクのある患者では考慮する必要がある。
ひこ
眼圧亢進が予想されるような手術では、脳外科手術に準じて、全静脈麻酔とするのが良さそうだ。
【出典】
Attenuation of increased intraocular pressure with propofol anesthesia: A systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis.
J Adv Res. 2020 Feb 13;24:223-238. doi: 10.1016/j.jare.2020.02.008. eCollection 2020 Jul.
Attenuation of increased intraocular pressure with propofol anesthesia: A systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis.
J Adv Res. 2020 Feb 13;24:223-238. doi: 10.1016/j.jare.2020.02.008. eCollection 2020 Jul.
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