術中麻酔の引き継ぎに関連する有害転帰:系統的レビューとメタ分析

引継ぎ.png・麻酔診療の術中引継ぎが手術を受けた患者の有害転帰のリスクを高めるかどうかは不明である。この系統的レビューは、術中麻酔の引き継ぎと患者ケアの提供および患者の転帰との関連に関するエビデンスを統合することを目的とした。

・これは系統的なレビューとメタ分析である。術中の麻酔の引き継ぎと手術を受けた患者の有害転帰との関連を調査した適格な研究を特定するために、包括的な検索が行われた。コホート研究と症例対照研究が含まれた。含まれた各研究の方法論の質は、ニューカッスル-オタワスケールを使用して評価された。研究全体のメタ分析は、レビューマネージャーを使用して実行された。二分変数には、95% 信頼区間付きの調整オッズ比(aOR)を使用した。感度分析は、毎回 1 件の研究を削除し、全体的な効果サイズを再推定することによって行われた。

・最終的に 680,155 人の患者を対象とした 7 件の後ろ向きコホート研究が含まれた。これらの参加者のうち、139,362 人の患者(20.49%)は、術中に麻酔を引き継がれた。プール分析では、術中の麻酔の引継ぎと複合罹患率との間易に統計的に有意な関係が観察された(aOR 1.20、95%CI 1.12-1.28)。ただし、引継ぎの回数は、死亡率と罹患率の複合(aOR 1.12、95%CI 1.00-1.25)および院内死亡率(aOR 1.26、95%CI 0.96-1.67)と有意な関連はなかった。

調査結果は、術中麻酔の引き継ぎが増加するごとに、複合罹患率のオッズが増加することを示唆している。麻酔担当者がリスクの高い医療事象を抱えている場合、患者の状態が不安定な場合、または引継ぎ時間が不十分な場合は、引継ぎの質を改善し、引継ぎを回避することが重要である。
POINT重症患者であるほど、麻酔担当者の引継ぎがないようにしなくてはならない。
【出典】
Adverse Outcomes Associated With Intraoperative Anesthesia Handovers: A Systematic Review and Meta-analysis.
J Perianesth Nurs. 2020 May 6. pii: S1089-9472(20)30038-1. doi: 10.1016/j.jopan.2020.01.016. [Epub ahead of print]

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