■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/05/14

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【問題1】(胸部手術の麻酔) 肺血管抵抗を上昇させるのはどれか。
ア:低酸素症
ウ:アシドーシス
イ:高二酸化炭素症
エ:低体温

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[解説] いずれも肺血管抵抗を上昇させる。そのほか、高い気道内圧、α刺激薬投与などでも肺血管抵抗は上昇する。


[正解] (全て) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題2】(吸入麻酔薬) 脳波上痙攣波の出現するのはどれか?

ア:ケタミン2mg/kgの静注

イ:エンフルラン2MAC

ウ:イソフルラン2MAC

エ:ハロタン2MAC

オ:セボフルラン2MAC


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[解説] ケタミン1〜2mg/kgでは意識消失、脳波変化=視床・辺縁系の賦活、hypersynchronous δ waveの出現。エンフルラン2〜3MACで2〜3つの400〜800μVの棘徐波放電群が見られ、それらの間に5〜10秒の等電位が存在する。イソフルラン2〜3MACで電気的休止が始まる。時に、1.5〜2MACではintersuppression activityとともに孤立棘波が見られることがある。ハロタン2〜2.5MACでは、優性な背景リズムはそれぞれ7.5および6Hzである。4%セボフルラン吸入時、初期に徐波が現れ、次いで速波化し、最終的には徐波となる。この脳波像はハロタンと同じである。


[正解] (イ) [出典] 第34回麻酔指導医認定筆記試験:A27




【問題3】(代謝・内分泌) 低血糖に対する初期治療としてブドウ糖をどれくらい与えるか?
1) 10%ブドウ糖20〜50ml
3) 50%ブドウ糖20〜50ml
5) 50%ブドウ糖100ml
2) 50%ブドウ糖5〜10ml
4) ブドウ糖は使用しない


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[解説] 低血糖性昏睡の場合の治療は、(1)50%ブドウ糖液50ml静注→血糖値を100mg/dl上昇させる。ブドウ投与のための血管確保に手間取る場合には、グルカゴン1単位(約1mg)を筋注→10分以内に血糖は上昇する。  (2)ついで血糖値150〜200mg/dlを目標に10%ブドウ糖液点滴.  (3)1時間経っても意識が改善しない場合には脳浮腫を考え、ハイドロコーチゾン100mg静注  (4)さらに1時間後も覚醒しなければ、デキサメサゾン10mg静注/6時間毎投与.グリセオール500ml/2時間/8時間毎投与.(この段階では脳専門医にコンサルトする。)


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2P71





【問題4】(溺水・中毒・体温) 一酸化炭素中毒患者に対して100%酸素による人工呼吸を行った場合、一酸化炭素の洗い流しにどれくらいの時間がかかるか?
1) 3時間
4) 16時間
2) 1時間
5) 24時間
3) 8時間


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[解説] 一酸化炭素中毒患者に対して2気圧の高圧酸素療法を行う場合、一酸化炭素の洗い流しに要する時間は30分、100%酸素による人工呼吸では3時間、空気呼吸では24時間を要する。脳が虚血にさらされる時間は短いほど予後が良いので、一酸化炭素中毒の診断がつき次第、設備が許せば高圧酸素療法を施行するべきである。


[正解] 1 [出典] クリティカル記憶術2P128

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