■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/05/18

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【問題1】(輸血) 次のうち誤っているのはどれか。

ア:等容量血液希釈による自己血輸血を行う場合、最初に採血した血液を最初に戻す。

イ:採血血液は速やかに冷蔵保存する。

ウ:血液希釈により血液粘度が低下し、心拍出量は増大する。

エ:正常心機能の患者では、ヘマトクリット10〜15%までは耐えられる。

オ:ヘマトクリット15%以下では各臓器への血液の分布不均衡が起こる。


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[解説] 等容量血液希釈による自己血輸血を行う場合、最後に採血された最も低いヘマトクリット値の血液を最初に戻す。採血血液は室温で保存する。これは4〜8時間以内に患者に戻すが、それ以上の時間がかかる時には、正しく温度をモニターされた冷蔵庫に入れて保存する必要がある。血液希釈により血液粘度が低下し、心拍出量は増大する。正常心機能の患者では、ヘマトクリット10〜15%までは耐えられる。ヘマトクリット15%以下では各臓器への血液の分布不均衡が起こる。


[正解] (ア)、(イ) [出典] LiSA Vol2-No3-p6(1995)



【問題2】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:血中トランスアミナーゼ値の高さは必ずしも壊死肝細胞の数とは相関しない。

イ:急性尿細管壊死は、尿比重=1010〜1015となる。

ウ:肝腎症候群と急性尿細管壊死とは発症パターンや検査所見からは鑑別が困難である。

エ:肝硬変患者では、血管収縮により循環血漿量が減少している。

オ:CDCによると感染患者からの針刺し事故によるB型肝炎の感染率は30%である。


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[解説] ア:×:血中トランスアミナーゼ値の高さは壊死肝細胞の数と相関する。
イ:○:急性尿細管壊死は、尿比重=1010〜1015となる。
ウ:×:肝腎症候群と急性尿細管壊死とは発症パターンや検査所見から鑑別が可能である。
エ:×:肝硬変患者では、血管拡張によって循環血漿量が増え、末梢の血流量も増加する。肝疾患が進行すると、ほとんどの患者で血行動態は亢進状態となり、全末梢血管抵抗が低下し代償性に心拍出量が増加する。
オ:○:CDCによると感染患者からの針刺し事故によるB型肝炎の感染率は30%、C型肝炎では3%である。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311




【問題3】(外傷・出血・感染) 胸部外傷に外頚静脈の怒張を伴っている場合にもっとも考えにくいものはどれか?
1) 緊張性気胸
3) 外傷性横隔膜ヘルニア
5) 肺塞栓症
2) 心タンポナーデ
4) 心ヘルニア


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[解説] 外頚静脈の怒張=中心静脈圧の上昇:原因としては、心不全、輸液・輸血過剰、昇圧剤投与、持続陽圧呼吸などの他、緊急処置を要するものとして心原性ショック、肺塞栓、緊張性気胸、心タンポナーデ、外傷性横隔膜ヘルニア、心臓ヘルニアがある。一方低下する原因としては、循環血液量不足(出血)、ショック、脱水、血管拡張、降圧剤投与などがある。胸部外傷に緊張性気胸、心タンポナーデ、外傷性横隔膜ヘルニア、心臓ヘルニアを合併する可能性はあるが、肺塞栓が合併する可能性は非常に考えにくい。


[正解] 5 [出典]




【問題4】(心臓・血管) 混合静脈血酸素飽和度の低下しないのはどれか?
1) 心拍出量低下
3) ヘモグロビン量低下
5) 敗血症
2) 動脈血酸素分圧低下
4) 代謝亢進


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[解説] 敗血症では、酸素消費に比べて、心拍出量の増大が大きいため、混合静脈血酸素飽和度低下しない。


[正解] 5 [出典] モニタリングから何が分るかp81

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