筋弛緩拮抗のためのスガマデクス vs ネオスチグミンと術後肺合併症:多施設対応コホート分析

・非心臓入院手術を受ける成人患者の 5% は、大きな肺合併症をきたしている。著者らは、筋弛緩の拮抗(ネオスチグミン vs スガマデクス)の選択は、大きな肺合併症の発生率の低下と関連している可能性があると仮定した。

・2014 年 1 月から 2018 年 8 月まで、米国の多施設周術期転帰群の病院 12 施設は、外科症例の多施設観察対応コホート研究に含まれた。全身麻酔と非脱分極性筋弛緩薬と拮抗薬を投与される気管挿管を伴う待機的入院非心臓手術を受けた成人患者が含まれた。正確な一致基準には、施設、性別、年齢、併存症、肥満、手術術式、筋弛緩薬(ロクロニウム vs ベクロニウム)を含めた。不均衡が残る場合には、他の術前および術中の要因を比較して調整した。複合主要評価項目は、肺炎、呼吸不全、他の肺合併症(肺炎、肺うっ血、医原性肺塞栓症、梗塞、気胸を含む)として定義される大きな術後肺合併症であった。副次評価項目は、肺炎と呼吸不全の要因に焦点を合わせた。

・スガマデクスを投与された 30,026 人の患者のうち、22,856 人がネオスチグミンを投与された 22,856 人の患者と対応させた。研究された 45,712 人の患者のうち、1,892人(4.1%)が複合主要評価項目と診断された(スガマデクス 3.5% vs ネオスチグミン 4.8%)。合計 796 人(1.7%)の患者が肺炎(1.3% vs 2.2%)、582 人(1.3%)が呼吸不全(0.8% vs 1.7%)であった。多変量解析では、ネオスチグミンと比較して、スガマデクス投与により、肺合併症のリスクが 30% 減少(調整オッズ比、0.70; 95%CI、0.63〜0.77)、肺炎のリスクが 47% 減少(調整オッズ比、0.53; 95%CI、0.44?0.62)、呼吸不全のリスクが 55% 減少した(調整オッズ比、0.45、95%CI、0.37〜0.56)。

・米国の病院で入院手術を受ける成人患者の一般化可能なコホートで、スガマデクスの使用は、大きな肺合併症の臨床的および統計的に有意に低い発生率と関連していた。

ネオスチグミンよりもスガマデクスを使用した方が、術後呼吸器合併症が減少すると。やっとこういう結果が出たか。しかし、健康な若い患者で、挿管時にしか筋弛緩薬を使用しなかった場合には、スガマデクスは高価すぎる。

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