全身麻酔および手術後の合併症率に及ぼすアセチルコリンエステラーゼ阻害剤の影響

ネオスチグミン.png・非脱分極筋弛緩薬は、全身麻酔中に挿管を容易にし、手術条件を最適化するために使用される。患者が術後に手術室を出ると、術後の残存筋弛緩が頻繁に発生し、低酸素血症や予定外の術後人工呼吸などの呼吸器合併症に対する脆弱性が高まる。

・神経筋伝達および骨格筋力を回復するために、麻酔科医は通常、末梢に作用するアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、例えばネオスチグミンを投与する。しかしながら、ネオスチグミンの望ましい効果は治療範囲が狭い。推奨用量(15-50μg/kg)でも、ネオスチグミンはニコチン性(嚥下障害および上気道閉塞につながる上気道筋の衰弱、および最大吸気流量の減少)およびムスカリン性(かすみ目、気管支収縮、腹部けいれん、悪心)副作用を誘発する。

・最近のデータは、ネオスチグミンによる筋弛緩の拮抗が術後呼吸器および周術期心血管合併症のリスクなどの関連する患者転帰を改善するかどうかについて疑問を呈している。筋弛緩薬の副作用を回避するための中心的な戦略は、反復末梢神経刺激(TOF)を使用した神経筋伝達の定量的モニタリングに基づく注意深い使用である。

・ネオスチグミンなどの末梢に作用するアセチルコリンエステラーゼ阻害剤は、指示された場合にのみ投与し、TOF 比の結果に基づいて投与する必要がある。

確かにネオスチグミンは、アナフィラキシーこそないが、循環系や他の副作用がけっこうあるので、モニタリングの結果に応じて、投与量を調節するのは理にかなっている。

【出典】
The effects of acetylcholinesterase inhibitors on morbidity after general anesthesia and surgery.
Neuropharmacology. 2020 May 13:108134. doi: 10.1016/j.neuropharm.2020.108134. [Epub ahead of print]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント