プロポフォールまたはセボフルラン全身麻酔後の原発性乳癌手術後の生存率-後ろ向き、多施設、6,305人のスウェーデン人患者のデータベース分析

乳癌.png・後ろ向き研究により、麻酔薬の選択が癌の長期生存に影響を与える可能性があることが示されている。プロポフォールはセボフルランよりも優れているようである。しかし、これは乳癌では疑問視されている。スウェーデンの病院 7 施設から乳癌手術患者の大規模コホートを集め、プロポフォールによる全身麻酔は、乳癌の長期生存に関してセボフルラン麻酔よりも優れているという仮説を立てた。

・2006 年から 2012 年までに乳癌手術の麻酔を受けた全患者を特定した。患者はスウェーデンの乳癌の医療の質登録簿と照合され、腫瘍の特徴、予後因子、補助薬治療、死亡日が検索された。セボフルランとプロポフォール麻酔を受けた患者間の全生存率は、さまざまな統計的アプローチで分析された:1)人口統計学、腫瘍学、および複数の制御変数用に調整されたCox 重回帰モデル、2)同変数のみならず、別の分析における補因子として参加センターも含めた傾向スコア。

・データベース分析により 6,305 人の患者が特定された。5 年生存率は、プロポフォール群では 91.0%、セボフルラン群では 81.8% であった(P=0.126)。使用した統計調整方法に応じて、有意ではないものから「提案された」もの、さらにはプロポフォールを支持する「決定的な」な差があるものまで、さまざまな結果が得られ、5 年生存率が最大 9.2% ポイント高くなった(ハザード比 1.46、95%CI 1.10-1.95)。

乳癌患者では、プロポフォールの方がセボフルランと比較して生存の利点があるようであるが、後ろ向き分析という固有の弱点が明らかになった。

今後は前向き分析でプロポフォルの優位性を確認する必要があるということかな。でもそのスタディって難しいよね。

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