女性の鎮静に際してのプロポフォール必要量に及ぼす不安または抑うつ症状の影響:前向きコホート研究

・本研究は、プロポフォールベースの静脈麻酔下で子宮鏡手術を予定された、年齢 18 歳から 65 歳で、ASA-PS I/II の女性患者を募集した。術前日、病院不安とうつ病スケール(HADS)を使用して、過去 6 ヵ月間の不安とうつ病の症状を評価した。プロポフォールの TCI によって、徐々に調節して 3 つの望ましい程度の鎮静を達成した:修正観察者覚醒/鎮静スケール(MOAA/S)スコア 3、MOAA/S スコア 1、MOAA/Sスコア 1 とナルコトレンドインデックス<65。
・プロポフォールの効果部位濃度は、MOAA/S 3 および 1 の鎮静度の場合には、HADS 不安スコアと相関した(それぞれ、r=0.249、P=0.008、および r=0.190、P=0.045)。ただし、プロポフォール必要量は、どの鎮静度でも HADS 抑うつスコアとは相関していなかった。
・結論として、子宮鏡検査において、鎮静のためのプロポフォールは、不安症状のある女性患者は高用量を必要とするが、抑うつ症状では変わらなかった。
ひこ
不安症状のある患者ではプロポフォールが多く必要だが、抑うつ症状の患者では変わらないと。
【出典】
Impact of Anxiety or Depression Symptoms on Propofol Requirements for Sedation in Females: A Prospective Cohort Study
Clin Pharmacol . 2020 May 23. doi: 10.1002/jcph.1631. Online ahead of print.
Impact of Anxiety or Depression Symptoms on Propofol Requirements for Sedation in Females: A Prospective Cohort Study
Clin Pharmacol . 2020 May 23. doi: 10.1002/jcph.1631. Online ahead of print.
この記事へのコメント