■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/05/26

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【問題1】(中枢神経) 意識障害に注射痕を認めたときは何を考えるか?
1) 甲状腺機能低下症
3) 麻薬中毒
5) 肝性昏睡
2) 高血糖性昏睡
4) 熱中症


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[解説] 意識障害に注射痕を認める場合には麻薬中毒、インスリン低血糖を考慮すべきである。


[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2P16




【問題2】(心臓・血管) 胸痛に脳梗塞を合併する場合には、どれを考えるか?
1) 特発性食道破裂
3) 急性心筋梗塞
5) 解離性大動脈瘤
2) 肺塞栓
4) 不安定狭心症


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[解説] ■胸痛をきたす致死的疾患:A=AMI(急性心筋梗塞)、B=Bulla(緊張性気胸)、C=Carditis(心膜心筋炎)、D=Dissection(大動脈解離)、E=Embolism(肺塞栓)
■解離性大動脈瘤:血圧左右差>15mmHg、背部痛、腰痛、下肢痛、胸痛+脳梗塞=解離性大動脈瘤。一側下肢浮腫+突然の呼吸困難=肺塞栓



[正解] 5 [出典] 研修医当直御法度P30



【問題3】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:肝腎症候群では尿比重>1010である。

イ:血中アルブミン濃度の低下は、急性肝疾患の指標となる。

ウ:門脈シャント手術後の死亡率は、Child分類 class C で76%であった。

エ:急性尿細管壊死は、尿中Na濃度<10mEq/Lとなる。

オ:C型肝炎患者から針刺し事故を起こした場合は、高力価HCV免疫グロブリンを投与する。


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[解説] ア:○:肝腎症候群では尿比重>1010である。急性尿細管壊死は、尿比重=1010〜1015となる。
イ:×:アルブミンの血漿内半減期は長いため、肝疾患の合成能の低下により血中アルブミン濃度が低下するには20日はかかる。したがって、血中アルブミン濃度の低下は、慢性肝疾患の指標となる。
ウ:○:門脈シャント手術後の死亡率は、Child分類 class A、B、C で各10、31、76%であった。
エ:×:急性尿細管壊死は、尿中Na濃度50〜70mEq/Lとなる。一方、肝腎症候群では、<10mEq/Lとなる。
オ:×:C型肝炎患者から針刺し事故を起こした場合は、免疫グロブリン投与の有効性は不明だが、投与している施設もある。ワクチンはない。針刺し事故による感染の有無を調査するために、3ヶ月後、6ヶ月後に検査を行い、ウイルス及び肝酵素の上昇の有無を調べる。感染が判明した場合は、αインターフェロンとリバビリンの投与が勧められているが、、治療効果は不明である。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311



【問題4】(心臓・血管) Killip 分類における「全肺野の50%を越える領域で湿性ラ音を聴取(肺水腫)」は何度を表すか?
1) I 度 2) III 度 3) II 度 4) IV 度 5) V 度

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[解説] Killipは、1967年急性心筋梗塞の心不全を身体所見(理学所見)の上から4型に分類した。この分類は聴診器1本で心不全の重症度が診断できる簡便さに加え、予後を的確に反映する指標となるため今日でも広く用いられている。Killip 分類 I 度は「心不全なし.心不全の所見を認めない」。 II 度は「全肺野の50%以下の領域で湿性ラ音を聴取、 III 音聴取」。 III 度は「全肺野の50%を越える領域で湿性ラ音を聴取(肺水腫)」。 IV 度は「心原性ショック」である。 I 群6%、 II 群17%、 III 群38%、 IV 群81%の死亡率と報告されたが、近年はForrester分類と同程度の死亡率が報告されている。


[正解] 2 [出典] 内科レジデント実践マニュアルp24

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